本当に擁護のせいか?
お久しぶりの東雲です。
学会準備のため、しばし更新を停止しておりましたがようやっと復帰でございます。
というわけで今回は学会会場のある京都からの投稿でございますが、ネタ探しにウェブを徘徊しておりましたところ、松岡農水相自殺の記事が目に飛び込んでまいりました。
思わず目を疑ってしまいましたが、何度目を擦っても表示されている文字は変わらず。
発見時は意識不明の重体であったとのことでありますが、搬送先の病院で息を引き取られたそうです。
まずは故人のご冥福をお祈りします。
本件に対し政府、与野党はじめさまざまな方々がリアクションをしておりますが、そのほとんどがショックでありました。
寝耳に水の同僚の死。それも現役農水相が自殺です。このような出来事に驚くなというほうが無理でしょう。
まずショックがあり、我に返った後お悔やみ申し上げるのが普通かと思われます。
そしてなぜこのような事が起こったのか、今すぐは不可能かもしれませんが、真摯に調査していかなくてはなりません。
二度とこんなことが起こらないようにするためにも。
しかし、そんな当たり前のことを考えず、憶測で話をする方々がいるようです。
こちらをご覧ください。
<以下引用>
擁護の首相責任追及へ=松岡農水相自殺で野党
5月28日21時2分配信 時事通信
野党各党は28日、松岡利勝農水相の自殺にショックを受けながらも、7月の参院選をにらみ、「政治とカネ」の問題で引き続き政府・与党を追及していく方針を強調した。特に、安倍晋三首相の任命責任に加え、疑惑が指摘された松岡氏を擁護し続けた首相の対応を徹底追及する構えだ。
「(首相が)もっと早く解放してやればよかった。松岡氏は(自分が)したことと、首相からかばわれていたその相克の中で、悩み抜かれていたのではないか」
民主党の鳩山由紀夫幹事長は同日午後、首相が野党や世論の批判に耳を貸さず、松岡氏を閣僚として起用し続けたことが自殺の一因になったとの見方を示した。同党の国対役員会では「死者にムチを打たないようにする」ことを確認したが、この後、鳩山氏は小沢一郎代表と会談し、「政治とカネ」の問題で政府追及の手を緩めないことで一致した。
<Yahoo Newsより>
もう一報。
<以下引用>
<松岡農相自殺>首相の擁護裏目 参院選に影響必至
5月28日21時27分配信 毎日新聞
安倍晋三首相は、松岡利勝農相が緑資源機構の談合事件に絡む政治献金を受け取っていた問題や光熱水費疑惑で与党内から辞任要求が出ても、擁護し続けた。柳沢伯夫厚生労働相が「産む機械」発言や公的年金の支給漏れ問題で批判を浴びていることから、「辞任ドミノ」を招き政権が弱体化しかねないと懸念したからとみられる。だが自殺という結末を迎え、首相の対応は裏目に出た形だ。
昨年9月の安倍政権発足直後から松岡氏に関する疑惑は絶えなかった。特定非営利活動法人(NPO法人)申請を巡り松岡氏の秘書が内閣府に審査状況を照会していた疑惑や、自らの資金管理団体による巨額の光熱水費疑惑、農水省所管の独立行政法人・緑資源機構の官製談合事件に関連した談合法人から献金を受け取っていた問題などが次々に浮上。そのたびに首相は「法にのっとり適切に処理していると報告を受けている」と松岡氏をかばった。
安倍内閣では、昨年末に本間正明前政府税調会長が公務員宿舎入居問題、佐田玄一郎前行政改革担当相が不透明な事務所経費問題で相次いで辞任し、内閣支持率が急落した。だが年が明けて首相は、「女性は産む機械」と発言した柳沢厚労相を擁護。首相官邸筋は「閣僚を1人辞めさせれば『辞任ドミノ』が起きる。柳沢氏を守り切ったのは大きい。松岡氏もここまで来たら辞めさせられない」と松岡氏擁護の方針を一貫して強調した。
自民党町村派の幹部が「地方を回れない農相、都会を回れない厚労相を抱えていては、参院選は厳しい」と参院選前の内閣改造に絡めて両閣僚を更迭するよう進言しても、首相は笑って聞き置くだけだったという。
だが各種世論調査で3~4月に内閣支持率が横ばいや上昇に転じ、「首相のぶれない姿勢が評価された」と首相周辺が喜んでいたさなか、公的年金保険料の大量の納付記録が不明になった問題で支持率が急落。松岡氏の自殺が重なり、政権の受けた打撃は計り知れない。「本当にショックだ」(首相周辺)、「首相にはかばい過ぎた責任がある」(津島派幹部)、「参院選にどう跳ね返るかわからない」(町村派若手議員)との見方が錯そうしている。【佐藤千矢子】
<Yahoo Newsより>
私はこれらの記事を読んでとかく違和感を覚えました。
なぜ憶測で故人の心情を語れるのか、と。
本件に関して松岡農水相はいくらかの遺書を残しております。
おそらくはそこに、死ぬ間際の氏の心情が描かれていることでしょう。
しかし、現時点でまだそれらは明らかになっておりません。
その、まだ明確になっていない自殺の理由、それを単なる憶測でぺらぺらと語る鳩山、毎日はいったい何様のつもりなのでしょう。
それも『首相が擁護したせいだ』と嫌らしくも首相の責任に仕立て上げる。
他にもさまざまな理由が考えられるというのにそれらをすべてうっちゃって『松岡氏は(自分が)したことと、首相からかばわれていたその相克の中で、悩み抜かれていた』と言いふらす。
なんて醜い。
『心労がかさんでいたのだろう』と推し量った議員はいました。これは明らかでしょう。
しかしその『心労』が『首相の擁護』であるという根拠はどこにもありません。
鳩山や毎日はいったい何を根拠にこんな憶測を公言しているのでしょうか。
『大島元農水相は、殺到した報道陣に「お亡くなりになっている。静かにしておやりなさい」と言葉少なげに話した』(引用:時事通信 5月28日)そうですが、それが本来の反応であると思います。
大島氏からすれば本記事もあまりよろしくないものなのかもしれませんが、それでも憶測でぐちゃぐちゃと故人の心情を辱め騒ぎ立てる鳩山と毎日の悪行を非難しておかなければと、思い立った次第でございます。
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