日本は科学者を育てる気がないのか
とゆーわけで少し間が空きましたが東雲です。
いやまあぶっちゃけここ2日ほど風邪でぶっ倒れていたわけでございますが。
……雨なんて嫌いだ。
で、本日は再検討指示まで出されちまった教科書検定問題とそれに絡めていくらか書こうかなと思っております。
さて、昨今よく聞かれます沖縄『集団自決』に関する教科書検定問題、なにやら沖縄では11万人が集まって集会をしてみたり、県知事が文科省に会いに行ったりと色々忙しいようですが、私はまず前提がすっぽ抜けてるんではないかと思うことしきりなのでございます。
といいますのも、実際に『集団自決』に対する『命令』があったかどうか、はっきりしていない現状において、これを削除したするんじゃないと話すのは異常であると思うのです。
まあ、なぜかいつの間にやら『命令』が『関与』になっているようですが。
しかも一部軍人が強制した、とか戦陣訓が原因だ、とか『直接軍が集団自決するに際して』行ったというものでないものを取り上げて。
なかには『肉親を殺した経験が生き残った者が進んで証言しにくい原因となっている』(Wikiより)と、例の『あったに違いない』思考全開な方もいらっしゃるようですが、正直東雲なぞは呆れてものも言えない話なのでございます。……いや、物言っていますけどね。
誤解しないで頂きたいのは、別に東雲は沖縄戦時に悲惨な目に合われた方々、そしてその子孫を侮辱するつもりはこれっぽっちもないということであります。
実際『集団自決』は起こっておりますし、それを否定するつもりはさらさらありません。
しかしだからと言って、実際あったかどうか分からない『軍命令』を諸氏の『心情』を鑑みて信じろといわれても、ノーと答えるしかないのであります。
そも根拠のない話を信じろという言は、科学を信仰する者にとっての最大の侮辱なのであります。
おおよそ科学というものは、何がしかの根拠があり、それを元に理論を展開するという、そんな手法をとるのが普通です。
もしスタートラインが仮定の話だとすれば、科学者はまずその仮定が事実であることを証明しなくてはなりません。
前提が仮定のままである理論はもはや理論ではなくただの戯言で、科学的には一片の価値すらないのです。
かつての物理学において重要な位置を占めていた『エーテル』も、それ自体検出、計測されず、つまり『エーテル』という仮定を証明する事実が得られなかったため、現在のところ『エーテルは存在しないもの』と位置づけられています。
そのため物理学においては『エーテルの有無関係なしに矛盾なく説明できる理論』が必要となり、それがかの有名な相対性理論であります。
実際のところ相対性理論はエーテル理論と矛盾するものでなく、つまり『エーテルが存在しない』という根拠はどこにもありません。
たぶんヒダリっぱ連中はこれをもって『じゃあ無いとも言えないじゃないか』とかほざくかもしれませんが、あるかも無いかも分からないあやふやなものを理論の土台に持ってくるわけにも行かないのです。
もしこの文章をお読みになっている皆様がどこか家に住むとなったとき、土台があるか分からないような家に住みたいと思いますか?
耐震偽装どころじゃないです。50%の確率で倒壊ですよ?
ですので科学分野では根拠のない話は嘘とも言わず、もはや議論の価値も無いものとするわけです。
それに価値を見出したければ、まずその存在を証明する必要があるのです。
オカルトだってそうです。
無いとは言えないが確認されていないものを根拠に議論すること自体がおかしいのです。
たとえ大槻教授だってきちんとした科学的なデータと理論を提示すればオカルトを認めるはずです。……たぶん。
そもオカルトとはあくまで『現代科学』で説明できないものであるだけで、この世に存在する以上、物理法則を無視できるわけはなく、『科学的に』説明できるのですから。
それこそ今では当たり前な『光は粒子であり波である』なんて奇怪な理論、昔で言えばオカルトですよ。
閑話休題。
然るに、南京虐殺や慰安婦問題もそうですが、本当にあったかわからないものを前提に『教科書から削除したああぁっ!』と叫ぶ。こんな現状は異常なのです。
それを議題に持ってきたければ、『あったかもしれない』でなく『確実にあった』という客観的な根拠を示さなければなりません。
それもきちんと一対となった事象と根拠です。
軍人一人がやったから軍全体の指示だろう、なんて木を見て森を思うような話ではいけません。もしそう思うならその間を埋める根拠を提示することです。
技術大国と言われる日本がこんな非科学的なことをやっているというのは何とも情けない限りですが、これが教育の場で行われているということを鑑みると日本は今後科学者を育成する気がないんじゃなかろうかなんて思ってしまいます。
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