« そういえば否定的コメントって殆ど無いや | トップページ | これが中国の医療福祉問題か »

2007年11月22日 (木)

さすが保護者は分かっておられます

 とゆーわけでここ最近は連日投下できております東雲です。
 うん、いい調子だ。
 ……とか何とか言ってると、また明日から1~2週間空いたりしそうでゲフンゲフン。
 
 閑話休題。
 
 そんなわけで本稿ではちょいと政治から離れて教育な話を取り上げたいと思います。
 ……と、そういえばこのブログ、一応よろずブログとして立ち上げたんですが、政治系ブログとして認識されているようですね。
 時々ネットでご紹介いただいているのを見かけるんですが、その場合は大体政治系カテゴリに分類されております。
 いや、もちろんそれはそれで嬉しいですし、私もとかく政治・国際関連ばっかり取り上げてますので、むしろそう認識されるのが正しいのでしょうけれども。
 しかし東雲天邪鬼なんで、ちょいと違う話も持ってこようとするわけです。
 ……正直な話、政治系ブログにしては質が低い上、限定すると東雲何も書けなくなる可能性がありますので。
 
 はい、再び閑話休題。
 
 とにかくそんなわけでございまして、まずはこちらをご覧ください。

<以下引用>

【風】公教育だけでは学力不十分
11月20日16時22分配信 産経新聞

 《中学校の先生は、進学校への入学者数を自慢げに話さないでもらいたいです。それは、子供の努力と塾、そして生活を切り詰めて塾へ通わせている親の努力の結果です》

 公立の中学、高校に3人の子供を通わせる母親からは、こんなメールが届いた。

 《長男は進学校の高校へ入学しましたが、中学時代から塾に通っていました。せめて小、中学校までは、学校の授業で目指す学校に入学できる力を身につけさせてもらいたいです》

 教育の機会均等を目的に、東大が家庭年収400万円未満の学生の授業料を無料とする方針を示したが、この母親は《400万円未満の家庭で、そこまでたどり着ける子供がどれだけいるでしょう》と疑問を投げかける。

 《東大に進学しようとすれば、小学校低学年から進学塾に通い、中学、高校と超難関校に合格しなければなりません。独学で東大へ進む方もいるでしょうが、現実には難しい気がします》

 一方、《全国学力テストの結果を就学援助率と結びつけて公表された配慮のなさに驚きました》というメールを寄せたのは、就学援助を受け息子を公立小学校に通わせる30代の母親。

 《私は子供を独りで育てています。仕事を終えて、食事を作り、夜は本を読みながら一緒に眠り…。そういうささやかな親子の生活を、知らない人に「普通じゃないカテゴリー」に分類されてしまったようで、疎外感を覚えました》

 この母親は、収入の低い家庭は塾などにかける教育費が低くなりがちだとしたうえで、《これは、公教育だけでは十分な学力は身につかないと宣言しているようなものではないでしょうか。教育関係者の自戒としてほしいです》。

 たしかに、塾通いをしないと望む学校へ進学できないのであれば、しわ寄せを受けるのは所得の低い家庭だ。冒頭の母親もこう訴える。

 《「ゆとり教育」を導入したお役人のご子息、ご令嬢は地元の公立の学校に通われているのでしょうか? 専門家からあれだけ学力低下を懸念する意見が出ていたのに、ゆとり教育を取り入れて、今になって授業時間数を戻す? いい加減にしてほしいです》(松)
<Yahoo Newsより>

 いや、さすがお子さんを育成されておられる保護者の方々。
 現実を良くご理解していただいております。
 むしろ現実見えていないのは教師陣でしょうか。
 
 『中学校の先生は、進学校への入学者数を自慢げに話さないでもらいたいです。それは、子供の努力と塾、そして生活を切り詰めて塾へ通わせている親の努力の結果です』
 
 この言葉なんて特に噛み締めなけりゃならない言葉です。
 以前より東雲も申しておりますが、ぶっちゃけ学習指導という点では塾講師と学校教師はそれこそ雲泥の差。
 塾講師から見れば『なんでアマチュアが学校で教鞭握ってんの?』といった勢いです。
 もちろん(いわゆる『プロ教師』がそうとは限りませんが)『プロフェッショナル』の教師も多くいらっしゃいます。
 しかしそれ以上に『アマチュア』が多すぎる。
 もちろん『アマチュア』塾講師も多くおります。
 しかしそういった輩は往々にしてクビ切られますので、やはりどうしてもクオリティは高くなります。
 彼らは成績を上げるのが仕事ですから、それができなきゃ『無用』と言われるのです。
 ……と、こう申しますとアマチュア教師からは『成績上げるだけが教師の仕事じゃない』と騒ぎ立てるのですが、当然です。
 成績上げるのは『最低限すべきこと』であって、その他多くの仕事をしなきゃいけません。
 むしろ、して当然なのです。
 それを、人の哀れを誘うかのように『大変』という。
 だったらやめちまえって話です。
 当然、職務時間を日教組活動など別に割り振るなど論外。
 さっさと懲戒免職していただきたいと切に願うのです。
 ちなみにプロフェッショナル教師(『プロ教師』と区別するためにこう表記、ちなみにプロフェッショナル教師は『プロだ』なんて自慢げに自称しない)は学習指導はもちろんのこと、進路指導、生活指導、教材開発から職員業務まできちんとこなします。
 確かに大変ですが、それを学習指導が未熟な言い訳にしません。
 つか、そういう教師は往々にして学習指導も一流です。
 それに対してアマチュア教師の酷いこと酷いこと。
 時には定年間際の現場(つまりはヒラ)教師が教育テクニックなど欠片も持ち合わせていないなんてこともあります。
 教壇においては授業内容の組み立て、副教材の開発といったものから黒板の使い方、チョークの色の使い方、立ち位置、机間巡視のタイミング、発声の緩急なんて細々としたテクニックまで様々な研究、実践テクニックがあるんですよ。
 黒板で赤チョークを使うのは極力避けるべきって知ってました?
 あれ、色盲だと見えないんですよ。
 そうでなくても結構見にくかったりするんです。
 使うにしてもアンダーバーを引くなどに利用するのが当たり前なんです。
 それを平気で文字書くのに使ってるやつ見ると腹立ちますね。
 
 ともわれ、そんなアマチュアをして『うちのおかげでアンタんところの子供は高校受かったんだ』なんて言われたら、そりゃ高い金払って塾行かせてた保護者の方は怒るでしょう。
 一体全体何様なんだ、と。
 それでいて連中には塾教育を否定するヤツが多いってんですから、迷惑以外の何物でもないプライドの高さですね。
 あぁ、そういえばどこぞの朝日や毎日もそうでしたねぇ。
 日教組といい、ヒダリっぱってそんな連中ばっかりなんでしょうか?
 
 はい、三度閑話休題でございますが、あと気になりましたのはこんな台詞。
 
 《長男は進学校の高校へ入学しましたが、中学時代から塾に通っていました。せめて小、中学校までは、学校の授業で目指す学校に入学できる力を身につけさせてもらいたいです》
 《これは、公教育だけでは十分な学力は身につかないと宣言しているようなものではないでしょうか。教育関係者の自戒としてほしいです》
 
 もう切にそう願っておられることでしょう。
 もっともだと思いますよ、えぇ。
 ただ、これに関しては現行システムもいくらか関係しているものでして、特に最近は変遷し始めているとはいえ、基本的に小、中学校は(公立の場合)選択ができません。
 あるいはできるとしても色々と面倒な条件や手続きがございます。
 つまり入ってくる児童生徒は、学力に関してはピンからキリまで混ぜこぜでありまして、教師側としましてはちょいと対応に苦心するのです。
 実際、『できる』塾は往々にして学力ごとにクラス分けしておりまして、それぞれに適応した授業展開をいたします。
 実際受験によって学力をある程度調整できる公立高校では、確かに私立に比べ見劣りするものの進学校などでは東大の目も見えてきます。
 私も一応ながら進学校の出でありますが、その高校の説明会でもっとも印象に残りましたのが『予備校行かんでも目標の大学に合格させる』でありました。
 当時は『あぁ、また学校教師の塾嫌悪か』とか思いましたが、さに非ず。
 予習復習を当たり前にさせ、平均10点程度(当然100点満点)の実力テストを施し、がっつり補習をし、東大など有名大学の過去問を解かせと予備校顔負け。
 3年次には文、理の分けの他、国公立向け、私立向けで区分し、しかも生徒のレベルも加味してクラス分けしてるっぽい。
 そんなわけで、近所にありました予備校と同じ名前でありましたので予備校と呼ばれてみたり、加えてその名の韻が近いということで『牢獄予備校』なんて冗談を生徒間で言ってみたりいたしました。
 しかし要はそれだけのことができる生徒を引き込んでいるということであり、そういった条件が揃ってくれれば公教育でも十分希望する学校へ進学することができると、そういったわけでございます。
 実際東雲も予備校というものに通ったことはなく、加えて英語はいつも赤点ギリギリ、追試で何とか進級させてもらっていたにも関わらず、普通なら予備校にいかなきゃならないような程度の大学に受かっております。
 『予備校行かんでも目標の大学に合格させる』を素でやるとは思いませんでしたが、教師、生徒の気持ちと努力しだいで意外と何とかなるものです。
 まあ、プロフェッショナル教師が多くいた、といえばそこまでなのかもしれませんが。
 
 ちなみに我が母校の名誉のため補足しておきますと、なんかキツそう、『牢獄予備校』なんて書き方をしましたが実際はそんな刑務所のようなものでなく、最初こそ重なる予習復習でキツイかなとは思うでしょうが慣れてくれば大した負担にもならず、部活動もなかなかに活発でして、平均以上の青春は謳歌できるのではないかと思います。
 まぁ東雲は予習復習も殆どサボっておりましたが。
 良い子のみんな、こんな大人になっちゃダメだぞw
 なお我が母校を志望される方、予習復習もそうですが、高校一年時の実力テストは覚悟しておいてください。
 0点とか普通にあります。むしろ続出です。しゃれになりません。
 なまじっか進学校であるため、中学までで90とか100とか取ってた人間が集まるので、その時のショックは半端じゃないです。
 正直東雲は固まりました。
 
 ちなみにこれらの情報は東雲のパーソナルに関わるものでございますので、コメントにて『どこの高校?』とか聞かれても答えられません。
 ぶっちゃけ見る人が見ればバレバレかと思いますが、日本全国的には東京ローカルですので、分かったとしても『ここの高校だろ!』といいますようなコメントはご遠慮ください。
 ただもしコメントされたとしても、方針が方針でございますので削除はございません。
 むしろ気分によっては正誤回答するかもしれませんので悪しからず。

 さてそんなわけで何度目かの閑話休題ですが、ともわれ現場教師には粉骨砕身の覚悟で職務に当たっていただきたいと、そう思います。
 そのためには『教員免許更新試験 たぶん逆効果』でもお話しましたように、塾や教育系大学と緊密に連携するのも良いと思います。
 使えるものは悉く利用しろ、これ東雲の座右の銘でございますが、折角あるのですから教師陣にはこれを大いに利用していただきたいと、そう思うのでございます。
 
追記:
 今、母校のことをWikiで調べてみたら石田衣良が卒業生って書いてあったよorz
 アレが俺の先輩かorz

|

« そういえば否定的コメントって殆ど無いや | トップページ | これが中国の医療福祉問題か »

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: さすが保護者は分かっておられます:

« そういえば否定的コメントって殆ど無いや | トップページ | これが中国の医療福祉問題か »