久々に安倍さんGJ!
チベット人権蹂躙問題や毒餃子問題、東シナ油田強奪問題などの重大な諸懸案を有しながら行われました胡錦濤の来日、そして福田との非公式夕食会。
本来ならばこれらの懸案事項に対し強く非難する絶好のチャンスであったのですが、その辺りは流石媚中派売国奴。
これらを強く言うこともせず、『パンダ貸してくれて謝々』だなんて諸手を上げて歓迎歓待、その空気読めなさっぷりに改めて我が国国民はうんざりさせられているわけであります。
ちなみにパンダのレンタル料、年間1億円だそうですよ。
そもそもがチベット原産であるパンダを使って金をせしめようってんですから、より一層『パンダ外交』の愚かしさ、残酷性が際立ってくるってもんですが、むしろ売国チンパンジーを檻に入れたほうが国益にかなうんじゃないか、なんて思う東雲です。
閑話休題。
ともわれそんな道化に満ちた夕食会。
昨今、特にチベット問題で諸外国から非難ごうごうな中国としましては、今回の訪日を国際社会に対するイメージアップと位置付けておりまして、その目論見は一定程度成功したものと思われます。
まぁ、相手が相手でしたし、扱いやすくはあったんでしょう。
が、しかし。
本日行われました歴代首相4人との朝食会ではそうはいきませんでした。
おそらく胡錦濤としては現役首相の他、歴代首相という名の家臣とも友好的雰囲気を演出し、さらなるイメージアップを狙っていたんでしょう。
政界重鎮であるはずの歴代首相が雁首そろえて、まるで宗主様を迎えるが如きに胡錦濤を迎えたこの朝食会、東雲は吐気すら覚えておりましたが、しかしそんな中にただ一人だけ『元日本国総理大臣』がおりました。
誰あろう、安部前首相でございます。
首相時どんどんとヘタレていった様は腹立たしくもありましたが、やはり身動きしやすい立場であれば自らの意思を明確にできる方のようであります。
こちらをご覧下さい。
<以下引用>
「無事釈放を…」安倍氏発言で緊張走る 歴代首相が胡主席と朝食会
5月8日18時37分配信 産経新聞
中国の胡錦濤国家主席と中曽根康弘、海部俊樹、森喜朗、安倍晋三の歴代首相4人との朝食会が8日朝、東京都千代田区のホテルニューオータニで開かれた。89歳と最年長の中曽根氏が主宰し、和やかな友好ムードが演出されたが、安倍氏が中国側が神経をとがらせているチベットやウイグルの人権問題を指摘したことで、一時緊迫する場面もあった。出席者らの証言から、その様子を再現する。
朝食会は午前8時からの約1時間で、会場の日本料理屋入り口では中曽根氏らが出迎えた。計6回の靖国神社参拝をめぐり、中国側と対立した小泉純一郎元首相は「おれが行ったら、胡主席は来ないんじゃないか」と周囲に漏らしており、姿を見せなかった。
「みなさんとお会いできるチャンスを得て大変うれしい。このように一堂に会するのは初めてであり、かなり創造的な形だ」
胡主席はにこやかに謝意を表明し、中曽根氏の正面の席に着いた。タケノコ、マグロのづけ、銀ダラ西京焼き、しじみ汁…と旺盛な食欲でたいらげたが、「さすがにおかわりはしなかった」(海部氏)という。
中曽根氏は「今まで日中関係は必ずしも良好ではなかったが、7日の日中共同声明により新しい展開が可能になるだろう」と胡主席来日の成果を高く評価。海部氏は東シナ海ガス田問題について「だんだんよい方向で進んでいるようなので、ぜひその方向で進めてほしい」と要請した。
こうした会場の「緩い空気」(出席者)が一変したのは、続いて安倍氏がこう発言してからだ。
「お互い国が違うので、利益がぶつかることもあるが、戦略的互恵関係の構築に向け、相互訪問を途絶えさせない関係をつくっていくことが重要だ」
これは、小泉氏の靖国参拝をめぐり中国側が首脳交流を途絶えさせたことを暗に批判したものだった。安倍氏はその上で、「チベットの人権状況を憂慮している。五輪開催によって、チベットの人権状況がよくなるのだという結果を生み出さなければならない」と指摘した。
会場には緊張感が走り、出席者はみな一様に黙り込んだが、安倍氏はさらにウイグル問題にも言及した。東大に留学中の平成10年の一時帰国中、国家分裂を扇動したとして中国に逮捕されたトフティ・テュニアズさんについて「彼の奥さん、家族は日本にいる。無事釈放されることを希望する」と求めたのだ。
「私はその件は知らないので、正しい法執行が行われているか調べる」
胡主席は、こう返答したが、チベット問題については触れようとしなかった。
安倍氏の発言で生じた気まずい雰囲気を修復しようと動いたのが森氏だった。北京五輪について「中国はメダルをたくさん取る作戦でくるのでしょうね」と水を向け、胡主席の笑顔を引き出した。
◇
朝食会での安倍晋三前首相の発言要旨は次の通り。
戦略的互恵関係の構築に向け。相互訪問を途絶えさせない関係をつくっていくことが重要だ。国が違えば利益がぶつかることがあるが、お互いの安定的関係が両国に利益をもたらすのが戦略的互恵関係だ。問題があるからこそ、首脳が会わなければならない。
私が小学生のころに日本で東京五輪があった。そのときの高揚感、世界に認められたという達成感は日本に対する誇りにつながった。中国も今、そういうムードにあるのだろう。その中で、チベットの人権問題について憂慮している。ダライ・ラマ側との対話再開は評価するが、同時に、五輪開催によってチベットの人権状況がよくなったという結果を生み出さなければならない。そうなることを強く望んでいる。
これはチベットではなくウイグルの件だが、日本の東大に留学していたトフティ・テュニアズさんが、研究のため中国に一時帰国した際に逮捕され、11年が経過している。彼の奥さん、家族は日本にいる。無事釈放され、日本に帰ってくることを希望する。
<Yahoo Newsより>
中曽根や海部が『中国様マンセー』を叫び、森が相変わらずの馬鹿っぷりを発揮している中、ただ一人、安部氏だけは言うべきことをきちんと言っておりました。
ただでさえ現在(真保守研など一部を除く)事なかれ主義の日本政界では腫れ物扱いされているチベット問題、それをその主犯である胡錦濤に面と向かって言うというのは、これなかなか胆力のいることでございます。
それをきちんと物申す辺り、『流石安倍さん』と言わざるを得ません。
いや実に長うございました。
首相在任時のヘタレ化から退任後の沈黙を経て、今ようやく『安倍流』が戻ってきたんではないかと、東雲少々期待しております。
まぁぶっちゃけてしまえば安部氏が首相になったのは時期尚早、なるならあと十年後であるべきだったと考えておりまして、さらにぶっちゃけちまえば首相ではなく官房長官などナンバー2向きの人だよなぁとか思っておりますが、ともわれこれを契機に、よりアクティブに『安倍流』を推し進めていっていただきたいと東雲は思います。
ともわれ国際社会としては『当たり前』のことを『世界の弱腰非常識』な日本で言ってくれた安倍さん、GJ!
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