傍若無人な殺人鬼
6月8日に発生しました秋葉原無差別大量虐殺事件から既に十日。
だいぶ間が開きましたが、被害に遭われた方々にお見舞い申し上げるとともに、惜しくも命を失われた方のご冥福をお祈り申し上げます。
そもそもこの件に関する記事は事件直後に書こうと思っていたのでありますが、しかしこんな加藤とかいうクズ野郎のためにわざわざ時間を割いて書いてやるのも馬鹿馬鹿しい、そんなわけでまったくもってモチベーションが上がらず、これまで黙々としてきたわけでございます。
……が、『こればっかりは許せない』と思わせるような記事を目の当たりにし、ここへ来て『これは書かねば』と思い至ったわけでございます。
まずはこちら、その原因となった記事をご覧ください。
<以下引用>
「自分傷つける者は嫌い」=アニメやゲーム引き合いに-秋葉原殺傷の加藤容疑者
6月18日15時1分配信 時事通信
17人が死傷した東京・秋葉原の無差別殺傷事件で、殺人未遂の現行犯で逮捕された派遣社員加藤智大容疑者(25)が警視庁万世橋署捜査本部の調べに「自分を傷つける者は嫌いだ。アニメやゲームは傷つけない」と供述していることが18日、分かった。
自分に近い人への心配は口にするが、事件の被害者への深い謝罪の念は希薄な疑いがあり、捜査本部は自己中心的な不満を募らせて事件を起こした経緯を調べている。
調べに対し、同容疑者は職場や親などのさまざまな対象について不平・不満を並べ、「自分を傷つける者は嫌いだ」と供述。その一方で、アニメやゲームについては「自分を傷つけることはない」と説明している。
<Yahoo Newsより>
もうタイトルからしてふざけんなって話です。
『自分傷つけるものは嫌い』とほざくクズ、それが他人を傷つけ、あまつさえ殺してるってんですから、もう一体どの口が言うってな話ですよ。
なんですか?
自分は傷つけられちゃいかん、でも他人は傷つけてもいい、ですか?
何様ですかこのカスは?
これまでに報道されていた動機もいい加減憤慨に当たるものですが、これにはもう激昂しましたよ。
で、なんですか?
『アニメやゲームは傷つけない』って?
当たり前じゃないですか。
アニメやゲームのキャラクターは、作者によって作られた舞台中で、作られたストーリーに則って、作られた他のキャラクターと関係を築くんですよ?
視聴者やプレイヤーができるのは、せいぜいがそれに自己を投影するくらいで。
キャラクターからしてみればこんなクズなどノー眼中。
傷つける以前の話なわけでありますよ。
それを勘違いして比較対象にし、それをもってして『社会が悪い! 自分を傷つけた!』と他人を傷つけ殺して回る。
もう殺そうよ、こんなゴミ。
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コメント
こんばんは。
私ねぇ、この事件を最初聞いたとき、
日本人の仕業じゃないでしょ。思いました。
その辺りの詳しい報道はされませんが、
「自分を傷つけるものは許さない」 とは、ちゃんちゃら可笑しい話です。
それを言うなら、傷つけてくれた方々にお返しするべき怨念なはずです。
ところが、全くの無垢な人々、無関係な人を傷つけた。死に至らしめた。
死亡された方々って、介抱されていた方々らしいんですよね。
介抱することに意識を取られ、背後に危険が迫ってくることを想像だにしていなかった。
それは、(悪意でもっての)事故だという認識に欠けていたからです。
当たり前ですよね。
誰がトラックで突っ込んだ上、ナイフで切りつけられると思いますか?
自分の危険を顧みず人を助けようとした人が命を失ったのです。
それを、
「自分傷つけるものは嫌い」 ?
そりゃあ、サドとかマゾの人意外は、みんな嫌いでしょう。
ましてや、命を奪うなんてありえないです。
被害妄想でなく、(介抱していて)動かない人を襲うというのは卑怯そのもの。
全く関係の無い人を襲うに至っては、単なるゲーム感覚としか言えません。
これは、確信犯ですね。
見知らぬ人を車で襲うことで、自分は傷つけられない。
動かない人を襲うことで、自分は傷つけられない。
とんでもない卑怯者の論理です。
精神鑑定なんか必要ないです。
とっても、正常そのものです。自己防衛反応が働いていますから。
国籍云々は明らかにはなりませんが、
この犯人が正真正銘日本人なら… 日本の教育や家族は機能しなくなっているという証拠でしょう。
ヤバイですよ。
何故に、教育が大事だったか。
何故に、日本は世界と肩を並べるまでに発展したのか…
それが危機的な状況に来ているということは、日本の将来は根幹のところで崩壊しつつあるのかもしれません。
ヤバイです。
と、拡大解釈のしすぎですかね。
私の危惧であれば笑ってもらって良いです。
その方が嬉しいくらいです。
投稿: 元気 | 2008年6月19日 (木) 22時30分
元気様、コメントありがとうございます。
まさに八つ当たりってヤツですよね。
刺し殺すため、ひき殺さずに弱めるよう、あまり加速せずにトラックで突っ込み、あげく善意をもって救助に駆けつけた人まで刺し殺す。
しかし自分が銃を突きつけられれば、あっさりナイフを捨てて投降。
気分は『ゲームオーバー』ってなもんでしょうか。
……いっそくびり殺してしまいたい。
国籍云々については私も疑いましたが、さすがに根拠無くブログ書くわけにもいきませんでした。
ただ、ご指摘された教育の危機、『私の危惧であれば笑ってもらって良いです』とコメントされておりますが、正直笑えないんです。
むしろ教育現場を知っていると、今回の件が必然とすら思えてくるんです。
極めて鋭い指摘でありまして、これに関しては折角ですので改めてブログ記事の形で取り上げさせていただきます。
投稿: 東雲一葉 | 2008年6月20日 (金) 14時49分