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2008年7月12日 (土)

『配慮』のために教育は犠牲か

 先だって示されました中学校学習指導要領解説における竹島記述の方針。
 実質教科書編纂に拘束力を持つとはいえ、法的な強制力を持たない『指導要領解説』でなく、『指導要領』本体に記述して欲しかったと東雲は思っていたのですが、まぁそれでも一歩前進か、とは思っておりました。
 
 ちなみにいくらか誤解されている方がいらっしゃるようで、一応明記しておきますと、別に今回の件は『教科書に竹島を記述する』という話ではなく、教科教育基準の詳細を示す『指導要領解説』に竹島が記述されるという話でありまして、これが直結して教科書に記述するという意味にはなりません。
 もしこれが『指導要領』に記述ということであれば、教科書編纂はこれに従わなくてはならないと規定されているわけでありまして、『指導要領記述=教科書記述』ともとれるのですが、『指導要領解説』に関して言えば必ずしも従わなくて良いことになっております。
 まぁ実際はこれに従って編纂しているものが大多数でありまして、事実上拘束されているといえばそうなんですが、しかし必ずしもイコールではないことを、まずはご理解いただければと思います。
 
 さて、そんな指導要領解説に対する竹島記述問題。
 先にも申しましたとおり、東雲なぞは物足りないながらもとりあえず一歩前進と考えていたんですが、例によって韓国がファビョり、そして例の如く弱腰首相&外務省が見直しを示唆ないし文科省に勧告するなんて事態が巻き起こっているようです。
 渡海文部科学大臣は竹島記述を押し通す所存のようですが、首相官邸はヘロヘロとへたれておりますようで、こんな状況になっております。
 ご覧下さい。
 
<以下引用>

「竹島」どうする指導要領解説書 領土明記、悩む政府

 新学習指導要領の中学社会科の解説書に島根県の竹島を「我が国固有の領土」と明記するかどうかで政府が対応に苦心している。文部科学省は記述する方針だが、韓国側が外交ルートを通じて見送るよう強く要請。最終的には福田康夫首相の政治判断となる可能性が高い。解説書の地方向け説明会が今月14日に迫るなか、識者らからは「明記は当然」「教育が外交に左右されてはならない」との声が相次いでいる。方針転換すれば批判が高まりそうだ。(小田博士)
 政府は「竹島は日本固有の領土で韓国が不法占拠している」との見解で一貫しているが、現行の学習指導要領と解説書で領土問題として例示されているのは北方領土のみだ。
 平成17年3月、当時の中山成彬文科相は国会で新指導要領に竹島も明記すると答弁したが見送られた。指導要領案が公表された今年2月は、韓国の李明博大統領就任や「シャトル外交」復活が重なり、政治的に配慮したからだ。
 韓国側は日本大使を呼んで「未来志向を目指す関係改善に逆行する」などと抗議。外務省は文科省に「日韓関係が悪化する」など懸念を伝えた。背景には李大統領の支持率低下がある。「領土問題で強硬姿勢を示さないと、さらに批判が強まる」(下條正男拓殖大教授)というのだ。
 李大統領は洞爺湖サミットに合わせて来日する。福田首相との会談が設定されるかは不透明だが、「会談が実現すれば、解説書の問題も言及するだろう。李大統領の顔を立てるのではないか」(文科省関係者)との観測もある。
 韓国は国定の教科書(中学・国史)で1ページにわたり竹島(韓国名・独島)問題を詳述している。昨年、日本より1年先だって指導要領を改定。2012年から実施する中3社会(地理)の解説書は「関連事件の考察を通し国土を守る努力の重要性を認識する。日本が継続的に国際紛争に訴えようとする意図を分析し、領土を守る方法も考える」と踏み込んだ。
 日本では国会議員から与野党を通じて明記を求める声が相次いでいる。
 日韓問題に詳しい西岡力東京基督教大教授は「日本政府の見解や対応は従来と同じで、韓国の反発は筋違い。外務省は反論すべきだ。解説書は内政問題であり外交の材料ではない。政府は教育的見地から毅然(きぜん)と対応すべきだ」。八木秀次高崎経済大教授も「過去の教科書問題では日本側が配慮しても韓国の反発は収まらなかった。政府が配慮すべきは、明記を要望する島根県だ」と話している。

 ■学習指導要領の解説書 小中高校などのカリキュラムの基準となる学習指導要領の改定に合わせ、文部科学省が編集、各教科ごとに指導要領の内容の詳細を補足するもの。指導要領と違い、法的拘束力はないが、教科書の編集は解説書に準じて行われている。

<iza! 7/6配信>

 もいっちょ。

<以下引用>

中学社会の指導要領解説書、「竹島」明記巡り調整難航
7月11日22時5分配信 読売新聞

 渡海文部科学相は11日、町村官房長官と首相官邸で会談し、中学校社会科の新学習指導要領の解説書に、韓国が領有権を主張する竹島を「我が国固有の領土」と新たに明記することについて協議した。

 結論は出ず、都道府県教委の担当者に中学解説書を示す前日の13日まで調整が続く見通しだ。

 渡海氏によると、会談の中で、渡海氏が「竹島問題は領土問題であるので、日本の立場を教育の場でしっかりと教えないといけない」と主張したのに対し、町村氏は「6か国協議や北朝鮮問題もある」と述べたという。北京で12日までの予定で開かれている6か国協議への影響を考慮して、結論を先延ばししたものと見られる。

 政府内には、日韓関係への配慮から明記に消極的な意見や「韓国を刺激しないような表現を考えて明記すればよい」との意見もある。

 この問題を巡っては、竹島問題が新学習指導要領に明記されなかったことに対し、自民党内から不満が出たことを受けて、文科省が解説書への明記を決めた経緯がある。

 これに対し、韓国側は強く反発。韓国の権哲賢(クォンチョルヒョン)駐日大使が、6月24日に安倍前首相、25日に山崎拓・自民党前副総裁と相次いで会い、竹島に言及しないよう求めるなど、政府・与党関係者に激しい陳情攻勢をかけてきた。

 福田首相は11日、首相官邸で、解説書で竹島に言及するかどうかについて「今、関係省庁で協議をしている。全体を考えて、総合的に判断する」と述べるにとどまった。

<Yahoo Newsより>

 もう一つ。

<以下引用>

「『竹島』明記は挑発行為」 韓国国会が決議
7月12日7時0分配信 産経新聞

 新学習指導要領の中学社会科の解説書に島根県の竹島(韓国名・独島)を「我が国固有の領土」と明記するかどうかをめぐり、韓国国会は11日、「文部科学省が明記しようとする行為は、韓国の主権、領土権を侵害する明白な挑発行為とみなし、即刻に中断する措置をとることを要求する」など明記しないよう求める決議案を採択した。主な内容は以下の通り。

【主文】

 韓国国会は、独島が歴史的、地理的、国際法的に、そして実効的にも明白に韓国の固有の領土であることを確固たるものとして再宣言し、日本の文部科学省の中学校社会科の学習指導要領解説書に領有権の明記を強行する動きに対して明白に反対し、次の通り決議する。

 (1)韓国国会は、韓国の固有の領土である独島について日本の文部科学省が中学校社会科の学習指導要領解説書に独島領有権を明記しようとする行為は、韓国の主権および領土権を侵害する明白な挑発行為とみなし、日本政府が即刻に中断する措置をとることを要求する。

 (2)韓国国会は、独島が歴史的、地理的、国際法的に、そして実効的にも明白に韓国の固有の領土である点を強調しつつ、日本政府のこのような行為は韓日間の未来志向的な善隣友好関係を深刻に毀損(きそん)する厳重な事態であることを警告する。

 (3)韓国国会は、日本文部科学省の独島領有権の明記行為を即刻に中止することを要求する韓国の努力に、アジア各国および国連をはじめとした国際社会が参加することを期待する。

<Yahoo Newsより>

 いやもう私呆れましたね。
 というか、怒りすら覚えますよ。
 
 これってつまり『日韓関係への配慮』とやらのために、これから日本を背負っていく子供への教育を犠牲にするってことですよね。
 本来持つべき日本領土への理解、現状における問題、そして日本に対する誇り諸々を犠牲にしてグラグラボロボロの『日韓関係』に配慮しろと、そういう話ですよね。
 
 私も一応(分野こそ違いますが)教育やってた人間ですので、教育軽視は許しがたいのですよ。
 
 本筋からは外れますが東雲は、教育系学部にも行ったことのない、塾やらなにやらで多人数教育の経験を積んだこともない、そんなノウハウも知らない人間が公教育の教壇に立つ現状を異常だと考えております。
 中には『教育実習行った』なんて威張る馬鹿もおりますが、たかが一ヶ月やそこらの『お客様待遇』で教育知ったつもりになるなド阿呆め、と、口汚くはありますが思うほどであります。
 教員免許持ってるのも一緒でありまして、あんなもん机上の授業受けて一ヶ月実習(+現在は一週間の介護実習)行きゃ誰だって取れるんですよ、現状では。
 いわゆるモンスターペアレントにはそんな紙切れ振りかざして威張り散らすカスもいるようですが、そんなもんなんですよ教員免許なんていうものは。
 
 医術は人の命を救うものですが、教育は人の命を育てるものであります。
 どこぞの学部を出たか知れないズブの素人に教鞭を握らせるのは、幼稚園児にメスを握らせるのと同じです。
 あなた幼稚園児にオペしてもらいたいですかってなもんです。
 少なくとも東雲はして欲しくありません。
 
 そしてそんな教育を軽視する風潮だからこそ、こんな『配慮のために教育を犠牲に』なんて発言が出てくるわけで、そんな現状に東雲は憤慨するのです。
 
 自国の領土について自国の子供に教育を施すのは当然で、それは国家の権利であり義務であります。
 また外交なんてものは本来自国の利益を最優先させるべきものであって、つねにメリット・デメリットを天秤に載せなきゃなりません。
 然るに『6か国協議や北朝鮮問題もある』などと、そんなん外交でしっかりしろよと、あまつさえ『李大統領の顔を立てる』ために教育を犠牲などふざけんなと、そういった話なのであります。
 
 連中、『未来志向を目指す関係改善に逆行する』なんて言ってますが、教育をズタボロにしてまで得る未来ってなんですか?
 竹島に無関心な、そして日本に無関心な人間を育て、誇りをもてないようにし、いつのまにやら領土まで掠め取られた先の未来ってなんですか?
 韓国植民地ですか? それとも中国日本省ですか?
 そんな未来まっぴらごめんです。
 ヒダリっぱには『隣国と仲良くしなきゃダメジャナーイ!』なんて無条件に騒ぎ立てる連中がおりますが、国益あっての友好関係です。
 国益を著しく侵害されてまで維持する『友好』に価値なんてありません。
 ましてそんな『友好』のために教育を犠牲にする道理など、ノミの目ン玉程度にもありはしないわけであります。
 
 加えて韓国では国会決議までしてこの問題にいちゃもんつけてますが、これは明確な内政干渉。
 これには強い口調で『ふざけんな』と怒鳴りつけてやらなきゃならないはずなんですが、『相手の嫌がることをしない』福田は『はぁはぁ、そうですね』とアホ丸出し。
 『竹島問題が解決しない限り国交を停止する。イヤなら国際法廷に出て来い』と、何故強くいえないのか、東雲には不思議でたまりません。

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