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2008年10月22日 (水)

報道の自由度ってなんだろう?

 毎年10月に発表されております国境なき記者団による世界報道自由度ランキング。
 本日22日にも今年のランキングが発表されたようです。
 まずはこちらをご覧ください。

<以下引用>

日本29位に上昇、中国167位=報道の自由度ランク-国境なき記者団
10月22日9時54分配信 時事通信

 【パリ22日時事】国際ジャーナリスト団体「国境なき記者団」(本部パリ)は22日、世界173の国・地域を対象とした報告書「報道の自由度ランキング」2008年版を発表した。日本は「民主主義が根付いた国」として前年の37位から29位に順位が上がり、アジアでトップだった。
 一方、中国は「北京五輪の開催年だが、胡佳氏ら反体制活動家や記者多数が投獄されている」とされ、下から7番目の167位。
 ジャーナリスト長井健司さんが昨年9月に殺害されたミャンマーは、「弾圧が続いている」ことなどを理由に170位にランク付けされた。北朝鮮は「国民が世界から隔絶した状態に置かれている」として172位。最下位の173位は、アフリカ東部の強権国家エリトリアだった。
 自由度1位にはアイスランド、ルクセンブルク、ノルウェーの欧州3カ国が並んだ。主要国ではドイツが20位、英国23位、フランス35位、米国36位。ロシアは141位に甘んじた。

<Yahoo Newsより>

 国境なき記者団によると、日本の報道自由度は29位なのだそうです。
 まぁいささか低い部分は例の記者クラブによる制限云々があるのだと思いますが、そもそも『報道自由度』とはなんだろう、と、東雲は思うわけでございます。
 
 実は近年の日本の順位推移と申しますものは2006年から51位→37位→29位と急上昇しておりますが、先にも申し上げたとおり、日本のランキングが低いのは記者クラブ云々といった話に起因しておりまして、ならば記者クラブが依然存在する我が国の自由度ランクが急上昇するのは何故かと、つまりはそう思うわけでございます。
 
 で、調べてみましたところ、何でも2006年の順位が著しく低いのは『ナショナリズムの隆盛が目立つ』ことが原因であり、2007年に急上昇したのは『過激なナショナリストによる報道機関への襲撃の減少が見られる』ことが原因なのだそうでございます。
 2006年10月と言えば安倍元首相の就任直後、2007年10月と言えば福田前首相の就任直後でございますが、このあたりから鑑みるに、『朝日・毎日などヒダリっぱの捏造報道を安倍氏が批判したから自由度低下』『福田氏は特に批判しなかったから自由度上昇』と読み取れまして、ぶっちゃけ『報道批判すんな』と言っているようにしか聞こえません。
 報道の誤りや捏造を真っ当に批判し、しかし『批判すんな! 無条件に受け入れろ!』というなら、それはもはや自由どうのという話でなく、むしろ報道による強制とも言えます。
 もはやそれは国家主義ならぬ報道主義でございまして、実はジャーナリズムとは『報道・報道業』の意味でなく『報道主義』という意味ではないのかとすら思えます。
 
 大体、誤報捏造振りかざし自国を徹底的に貶めるようなマスゴミが横行する現状で『自由度が低い』とはこれいかに。
 ここまで寛容な国家って世界にも類を見ないと東雲などは思うわけでございますが。
 
 もし報道批判をしないことを『報道の自由』というのなら、我が国に報道の自由など不要。
 『言論の自由』とは報道側固有のものでなく、報道、報道批判双方に存在するものでございます。

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