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2008年11月27日 (木)

切り抜き解釈はマスコミの常

 何でも麻生首相が政府の経済財政諮問会議で、またしても『失言』したとのことで、与野党マスコミが騒いでおります。
 まずはこちらをご覧ください。

<以下引用>

<麻生首相>高齢者医療費「何もしない人の分なぜ払う」
11月27日1時24分配信 毎日新聞

 麻生太郎首相が20日の経済財政諮問会議で、社会保障費の抑制を巡り「たらたら飲んで、食べて、何もしない人(患者)の分の金(医療費)を何で私が払うんだ」と発言していたことが26日公開された議事要旨で分かった。高齢者医療費の増大は患者側に原因があると受け取れる発言で、批判も出そうだ。

 首相は「67歳、68歳になって同窓会に行くと、よぼよぼしている、医者にやたらにかかっている者がいる」と指摘。「こちらの方がはるかに医療費がかかってない。毎朝歩いたり何かしているからである。私の方が税金は払っている」と述べ、理不尽さを訴えた。

 最後に首相は「努力して健康を保った人には何かしてくれるとか、インセンティブ(動機づけ)がないといけない。予防するとごそっと減る」と語った。

 首相は19日の全国知事会で「(医師は)社会的常識がかなり欠落している人が多い」と発言し、20日に撤回、陳謝していた。その日に不用意な発言を繰り返していたことになる。

<Yahoo Newsより>

もいっちょ。

<以下引用>

首相「何もしない人の医療費、なぜ払う」、諮問会議で発言
11月26日23時36分配信 読売新聞

 麻生首相が20日に開かれた政府の経済財政諮問会議で、社会保障費の抑制を巡って「たらたら飲んで、食べて、何もしない人の分の金(医療費)を何で私が払うんだ」と発言していたことが、26日に公開された議事要旨で分かった。

 与謝野経済財政相が社会保障費の抑制や効率化の重要性を指摘したのを受けて、首相は出席した同窓会の話を紹介しながら「67歳、68歳で同窓会にゆくとよぼよぼしている。医者にやたらかかっている者がいる」、「彼らは学生時代はとても元気だったが、今になるとこちら(首相)の方がはるかに医療費がかかってない。それは毎朝歩いたり何かしているから」と発言した。

 病気を予防することが社会保障費抑制につながることを強調する物言いとみられるが、病気になり医療サービスを受ける人が悪いとも受け取れる発言で波紋を呼びそうだ。

 首相は19日に行われた全国知事会議で「医師には社会的な常識がかなり欠落している人が多い」と発言し、謝罪に追い込まれたばかり。

<Yahoo Newsより>

 「たらたら飲んで、食べて、何もしない人(患者)の分の金(医療費)を何で私が払うんだ」
 確かにこれだけ聞けば心無い発言に聞こえるかもしれません。
 しかしながら首相の他の発言を見れば、読売が書くように『病気を予防することが社会保障費抑制につながることを強調する物言い』であることは明らかでございます。
 これとセットで考えれば、東雲には先の発言の何処が悪いのかさっぱり分かりません。
 たらたら飲んで食べて、健康に気遣うこともなく好き勝手にやった挙句に病気になり、『病気になったから医療費よこせ』では、健康に気遣って生きてきた人がバカみたいじゃありませんか。
 健康に気遣って生きてきて、それでも病気になってしまった、そういった人が、だらだら生きてきたその必然として病気になった連中が多いあまりに十分な医療費もらえないとしたら、なんともバカみたいじゃありませんか。

 だいたいにして首相発言は先天的、あるいは後天的であっても不可抗力にて発症する方々を蔑むようなものではありません。
 それを、毎日のように一緒くたにして『高齢者医療費の増大は患者側に原因があると受け取れる発言』と書くのはお門違いってぇものです。
 読売は『病気を予防することが社会保障費抑制につながることを強調する物言いとみられるが』と前置きしておりますし、引用してませんが時事通信もそう書いています。
 だというのに、毎日にはそれもない。
 『患者側に原因があると受け取れる』って、そう受け取らせようとしているのは他ならぬ毎日であり、相変わらずの切り抜き解釈、卑怯千万この上ないと、東雲は憤るばかりです。
 
 生活保護にしたって同じ。
 一生懸命やって、必死にやりくりして、それでも足りないとなれば生活保護を受けるのもやむをえないでしょう。
 しかし一方で生活保護の金をパチンコに回すような不届き者だっている。
 パチンコ屋に行ってごらんなさい。
 真っ昼間っからチンチンジャラジャラやってるオッチャンオバチャンが結構な数おりますよ。
 しかも一部面子はほぼ毎日。
 もちろん全部が全部生活保護を受けているわけじゃありませんが、しかし毎日顔出してるような連中が一体いつ仕事しているというのか。
 こういった連中のために、本当に生活保護を必要とする方の受給額が下がるとなればそれこそ問題です。
 『行政のムダを省けええぇぇぇっ!』などと大合唱する野党や与党の一部勢力ですが、こういった『ムダ』を精査しようという人間が出てこないのが東雲にはまったく理解できません。
 
 民主の鳩山は『友愛精神や共生の理念がまるで分かっていない。このような人が首相にふさわしいのか、首をかしげる』なんてほざいてますがね、そういうのは『共生』でなく『寄生』と言うんですよ。
 何が悲しゅうてそんな寄生虫ごときに金をやらなきゃならないんですか。
 挙句、首相の『健康を保った人にはインセンティブがないといけない』との発言に『健康を保って税金を払っているから何かしてくれなんてとんでもない』なんてバカを言う。
 これつまり『健康保って税金払うのは当然。自堕落で病気になった人間の面倒を見るのは健康な人間の義務だ』と、そう言っているわけですよ。
 何ですかこの居丈高。
 昔『金を借りてやるのにビタ一銭まかりならん』とかほざいたどこぞの国の御大尽がいたようですが、それに勝るとも劣らない発言です。
 いやもうここまで開き直られると、むしろ感心してしまいますよ。
 納税意欲どん底です。
 まさに正直者がバカを見るってやつですよ。
 健康を保った人にインセンティブを与えれば、今よりも健康でいようと心がける人は増えてくるでしょう。
 そうなれば不要な医療費も削減できるし、仕事するにしても不健康時よりはかどるわけで、収入だって増えてくるかもしれない。
 そうなれば税金だってより多く集まります。
 何よりより長く健康に過ごせます。
 むしろそれを否定するほうが『とんでもない』わけでありますが、『何が何でも反麻生』ってなもんですから、ノーミソもろくに使わず『健康を保って税金を払っているから何かしてくれなんてとんでもない』なんて暴言を叩くわけです。
 つーか失言と言うならこれこそ失言と東雲などは思うのですが。
 
 麻生首相もぶら下がりで『そこのところだけ切りとられて、そこだけ読まれて、いかがなものか』と仰ってますが、まさにここ、これこそが毎日などマスコミの卑劣なやり方でありまして、それに乗っかって騒ぎ立てる連中もまた卑下されるべき存在だと、そう思うわけでございます。

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2008年11月19日 (水)

……全会……一致?

<以下引用>

国籍法改正案が衆院通過
 親の結婚を国籍取得の要件とする規定を削除する国籍法改正案は18日午後の衆院本会議で、全会一致で可決、参院に送付された。今国会で成立する見通しだ。
 日本人の父と外国人の母をもつ子の日本国籍取得について最高裁は今年6月、親の結婚を要件とした現行国籍法の規定を違憲とする判決を下した。これを受け、改正案は同規定を削除。父親の認知だけで国籍が取得できるようになるため、日本人男性に金銭を払うなどして虚偽の認知で国籍を取得する「偽装認知」には、新たに罰則を設けた。 (了)

<Yahoo Newsより>

 ……………………え?
 ……全会……一致?
 ……え……あれ?
 ……だって……え? 反対議連は……?
 
 例によって詳細を報じるマスコミがあまりなく、実態はよく分からんのですが……。
 
 野党はもとより、国籍法云々に関わらず最近政府・与党もおかしくなってきている気がする……。

 なんかもうどうでも良くなってきたよ……。

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2008年11月16日 (日)

野党が野党なら政府も政府だ

 なかなかこれだけの大物を書ける時間が無く、もうだいぶ時期を逸してしまったかなぁと思います田母神論文問題。
 もう諸ブログ様にて幾度も取り上げられておりまして、今更東雲が書くようなことは無いかなぁなんて思っていたんですが、こんな記事を読んでしまったら捨て置けない、ということで、本日はこの話題です。
 まずはこちらをご覧下さい。

<以下引用>

田母神氏投稿 「私人として」 政府答弁書
11月15日8時3分配信 産経新聞

 政府は14日の閣議で、田母神(たもがみ)俊雄前航空幕僚長の論文投稿について「空幕長の職務として行ったものではなく、私人として行ったもの」とする答弁書を決定した。また、今回の投稿が「政治の方向に影響を与える意図で特定の政策を主張する」などの政治的目的には当たらず、自衛隊法で制限されている政治的行為にも該当しないとした。

<Yahoo Newsより>

 一応この問題、さらっとまとめておきますと(誤り・捕捉等ございましたらコメントにてよろしくお願いします)
 
 ・航空幕僚長である田母神氏がアパグループの懸賞論文に応募した
 ・その論文が『村山談話』および政府見解に沿っていなかった
 ・また『職務に関することを外部に発表する際は事前報告が必要』との内規に違反した、らしい(つーか当初言われていたのはこれだが、何故か最近はあまり報道されない)
 ・マスコミ、野党が『文民統制が崩れたニダアアァァッ!』と絶叫
 ・政府、防衛省が事なかれ主義発揮で田母神氏を排除の方向に
 ・排除方法で紛糾し、結局『幕僚長解任→定年短縮→定年退職』コンボを決定
 ・定年退職させたものの『何故懲戒免職じゃないのか』と野党喚く
 ・防衛省、『懲戒免職の審査を田母神氏が拒否』と発言
 ・後、それがデマだったことがバレる(むしろ田母神氏は審査を要求していた)
 ・防衛省、慌てて前言撤回、『懲戒審査は時間がかかる』との言い訳に変更
 ・『懲戒免職』の声が大きく、浜田防衛相、退職金の自主返納を要請
 ・田母神氏、これを拒否
 ・参院にて新テロ対策特措法改正案の審議に(ぶっちゃけ関係ないが)参考人招致
 ・しかし参考人招致であるにも関わらず、先に意見を言わせない、質問に答えるだけの『委員会方式』を採用
 ・更に北沢委員長(もちろん民主)が冒頭に『決して個人的見解を表明する場ではない』と『テメェの意見は吐くんじゃねぇ』的発言
 ・挙句参考人である田母神氏よりも浜田防衛相に質問が集中する珍事態、つーかイジメ発生(田母神氏、反論しようと挙手しても委員長徹底無視)
 ・政府、防衛省が事なかれ主義を再度発揮、自衛隊の思想弾圧・統制に乗り出す
 ・田母神氏は『私人』として論文を発表したと政府答弁
 
 と、このような経過を辿っております。
 
 その中でこの論文や田母神氏本人を叩くマスコミやら野党やら一部ブログなどがいるわけですが、そもそもこの論文、別に新説を説いたものでなく、これまで様々なところで発表された主張をまとめたレビュー(総説)的なものになっております。
 これをもってして『新規性が無い』『とっくに知られている』と非難する輩がおりますが、東雲にはそれのどこが悪いのか、これっぽっちも分かりません。
 歴史学の論文がどうなってるのかということは、東雲、門外漢でありますためよく知らないのですが、しかし私のおります分野(化学系分野)について言わせていただければ、論文はおおよそアーティクル(新規性を伴う論文)、コミュニケーション(新規性を伴う速報)、レビュー(総説)に大別されます。
 まぁ他にノートだのレターだのありますが、語数制限だのなんだのくらいの違いでございまして、ぶっちゃけ東雲にはその差がいまいちよく分かりません。
 雑誌によって制限も呼び方も違いますしね。
 ともわれそういったわけでありまして、結局のところ論文は、もちろんアーティクルやコミュニケーションのような新規性を必要とする論文もございますが(というか、大抵の人はこっち)、しかし他人も含めたそれまでのその分野に関する研究成果をまとめたレビューというのも当然ながらございます。
 むしろ概要を掴む、勉強するというならば、まずはこちらを参照するものでありまして、ぶっちゃけ門外漢がいきなりアーティクルやコミュニケーション読んだって理解なんぞ出来ません。
 アパグループがどういう方針で論文を集めたのかは知りませんが、レビューOKということであれば、それこそ『新規性』なぞ無くて当たり前、そんなものは非難材料になぞならないのです。
 
 またこの論文の内容に関しても『稚拙だ』『誤りが多い』という批判があります。
 稚拙云々は発言している自称識者が『ここがこう稚拙である』と言ってくれないため何とも言えませんが、誤りについては東雲も何点か疑問に思うところがあります。
 満州事変とか、コミンテルンとか、そういった説がある事は知ってますが、それを事実と断定できるかと言われれば『ホントにそうなの?』と東雲などは首を傾げます。
 もし断定できる根拠がございましたらお知らせいただきたいところでありますが、それはともかく、しかし田母神論文の大筋が間違っているとは思いません。
 実際『識者』に関しても、具体的に言っているのは上記二点程度であり、他に『ここが誤っている』ということを言っている方は、少なくとも東雲の理解している中ではおりません。
 
 秦氏やら笠原教授やらは『多くのアジア諸国が大東亜戦争を肯定的に評価している』という説に対して『一番損害の大きかった中国が入っていない』(朝日新聞:1008.11.11)『満州事変から日中戦争での抗日闘争を武力弾圧した事実を知らないのか』(東京新聞:2008.11.01)なんて言っておりますが、中国が多くの便衣兵(ゲリラ:もちろん国際法違反)を酷使しただとか、首都陥落しても大陸移動して泥沼戦にしていたとか、そもそも膨大な国内人口をまとめるプロパガンダとして反日をやってるということを無視して言う、それこそ『稚拙』なんじゃないかと東雲などは思うわけです。
 挙句笠原は『侵略は一九七四年の国連総会決議で定義されていて、日本の当時の行為は完全に当てはまる。(昭和初期の)三三年にも、日本は署名していないが『侵略の定義に関する条約』が結ばれ、できつつあった国際的な認識から見ても侵略というほかない』『国際法の常識を知らない軍の上層部というのでは、戦前と同じ。ひどすぎる』(東京新聞:2008.11.01)なんて戯言ほざいてますが、東雲の記憶が正しければ日本の敗戦が昭和二十年、西暦では一九四五年。
 昭和三三年の『侵略の定義に関する条約』も一九七四年の『国連総会決議』もそれより後の話でございます。
 少なくとも当時はそんな『侵略』という定義が無く、田母神論文にもありますように、列強諸国は今で言う『侵略』をし、植民地を作っていたわけです。
 『今は侵略の定義があるじゃないか!』なんてつもりで言った発言かは知りませんが、例え現代に書かれた論文とはいえ、当時の話をするのに今の規準を適応させるのは不適切、それこそ『事後法による罪の遡及』でありまして、笠原は国際法以前に法の常識を知らねぇんじゃねぇかと東雲などは思うわけです。ひどすぎる。
 第一その国連決議も今なおその解釈や有効性について解釈の相違がある、その程度のものなのでございます。
 『国際法の常識』を言う笠原教授大先生様がご存知ない訳ないはずなんですが、笠原教授大先生様におかれましては『国際法の常識』がない、ということなのでしょうか。
 東雲、不思議でたまりません。
 つーかそれを言うなら現在進行形で行われている中国のチベット・ウイグルに対する侵略をやめさせるのが先だろうと思うのですが、そんな声が聞こえてこないどころか『チベットは中国の国内問題』なんて戯言をのたまうどこぞの衆院議長閣下もおられるようで、東雲、不思議でたまりません。
 
 さて、少々話は反れましたが、その田母神論文、大層問題だということで哀れ田母神氏は辞めさせられてしまいました。
 そのそもそもの理由が『『職務に関することを外部に発表する際は事前報告が必要』との内規に違反したこと』であるのですが、まぁこれが認定されたとしても懲戒免職はありませんでしょう。
 よっぽどの重要機密を漏らしたのならともかく、上述しました通り発表されたのは『既に知られていること』なわけですから。
 
 そんなわけで、次に『村山談話と異なる意見をした!』といった話になったわけですが、東雲にはそれのどこが悪いのかさっぱり分かりません。
 そもそもそれを言う前に、いわば基準である『村山談話』が本当に基準として妥当であるかを検証しなければなりません。
 壊れた秤で重さを測っても、その結果が正しいかどうかは分かりません。
 現在、いかにも『田母神論文』が『村山談話』を逸脱した『悪』のように言われておりますが、そもそもその『村山談話』が『壊れて』いないかを確認しなければ、本当に『田母神論文』が『悪』であるかなど分からないのです。
 『誤りが多い』と言われる『田母神論文』ですが、これまでそれ以上に誤りを言われている『村山談話』、そのベースとなった、何の根拠もなくマゾヒスト河野洋平の『信念』とかいう怪しいモノから生まれ出た『河野談話』こそ、まず精査しなければならないものなのであります。
 だというのにも関わらず、多くのマスコミ、野党、果ては与党までもがそれをせずに『田母神論文』を『悪』だと決め付ける。
 挙句、弁明の機会も与えず退職へ追いやり、参考人招致では徹底的に黙らせる。
 これを言論弾圧と言わず、一体何を言論弾圧と言うのか。
 東雲などもそうですが、多くの良識者の方々が、本件、そして参考人招致が村山談話の見直しに繋がるんじゃないかと期待しました。
 が、ふたを開けてみれば徹底した言論弾圧。
 何が悪いのかも言いやしない、言うことすら許さない。
 いつから東雲は中国に移住しましたか?
 挙句(公明のバカどもは仕方ないとして)政府・与党から自衛隊の再教育(という名の思想統制)が言われ始め、それが現実となろうとしている。
 麻生首相も『不適切だと思うが直ちにクーデターというのは極端すぎる』なんて言ってないで『まずはどちらが不適切なのか見直したい』くらい言うべきなんです。
 それができないから保守派も離れ、支持率が落ちちまうんですよ。
 『核の議論まで封殺すべきではない』と言った貴方は一体どこへ行っちまったんですかってな話です。
 言うべきことをきっちり言うからこそ、麻生首相は支持を獲得していたっていうのに。
 
 で、挙句『文民統制の崩壊』ですよ。
 なんですか、『文民統制の崩壊』って?
 自衛隊が政権握りましたか?
 自衛隊が新テロ対策法成立待たずに出兵しましたか?
 自衛隊が政府に反して武器購入などしましたか?
 一体田母神氏、ひいては自衛隊が、どんな政府の『命令』を無視した行動に出ましたか?
 政府の『命令』がなければ戦争どころか自衛も災害対応もできゃしない、そんな『文民統制』の『鑑』でしょうに。
 
 ちょっとでも政府と違う意見をもったら『文民統制崩壊』ですか?
 それなんて全体主義?
 あれですね、きっと中国や北朝鮮のように思想犯は逮捕されちゃうようになるんですね。
 でもって政府に楯突くようなデモをしたら天安門事件みたいに虐殺されちゃうんですね。
 ……あれ? そういえばあれらの国こそ『文民統制』の『ぶ』の字もない気がするんですが、東雲の気のせいですか?
 
 『ジェンダーフリー』なんかもそうですが、どうにも東雲には野党やマスコミが『文民統制』を拡大解釈、錦の御旗にしているようにしか見えません。
 それに踊らされる政府・与党も然りです。
 そしてその字面に踊らされる国民・有権者、滑稽でたまりません。
 自身で調べようともせず、マスコミの報道が正しいとバカ正直に鵜呑みにしている。
 ウチのバーさんなんぞ『慰安婦を強制連行した! 日本はとんでもない国だ!』とか言ってますが、『どこで聞いた?』と尋ねれば『テレビで見た』との返答ですよ。
 言っときますがウチのバーさん、韓国はチェジュの出身ですよ!?
 あの『吉田証言』で強制連行があったと言われたチェジュの出身ですよ!?
 自身は戦時中、親に連れられて内地に移住し、強制連行だのなんだの、そんなもの体験もしていなければ見ても聞いてもいやしない。
 それでも『テレビで見た』から『あった』と信じてるんですよ!?
 『自分の経験』より『テレビ』を信じてるんですよ!?
 考えられます、こんなこと!?
 しかしこれが現実です。
 自身で調べたり、あるいはブログなど展開されていたりする方は別ですが、そうでない人口のほうがはるかに多いわけで、かつそういった方々は『新聞』や『テレビ』が常に正しいと考えています。
 またも私事で恐縮ですが、ウチの母は東雲が『朝日は過去に何度も捏造記事書いてる』と言ったところ、信じがたいといった様相で目を見開いていました。
 ちょっと知ってれば『アサヒる朝日』なんて有名なものですが、それでもやはり大抵の方は知らないのです。
 まぁだからこそ先の参院選のような『自民にお~し~お~き~』なんてバカが大量発生するわけですが。
 先日、太田総理云々とかいう番組で国政選挙におけるネット・コンビニ投票の是非についてやってましたが、若い女性が『投票所まで行くのはめんどい。気軽にできれば政治への関心も上がる』なんてほざいてましたが、投票所行くことすらめんどい人間が、投票しやすくなったからっていって政治について調べるようになるわけないじゃないですか。
 政治に関心あるなら最初っから調べて、その上で投票所行きますよ。
 挙句『じゃあ関心が上がる前は何を基準に投票するの?』という問いにバカっぽい男が『顔とか名前とか特技とか』と訳分からんことを言い出す始末。
 共演していた金美齢氏に怒られておりました。
 こんなバカっぽい番組でも、しかし頷く、『テレビ』でやってるんだからそれは正しいんだと思ってしまう輩が、やっぱり多くいるのです。
 だからこそ、むしろ再教育を必要とするべきはそういう輩ではないかと、東雲は思うわけです。
 そのためにはまず、折角『テレビ』や『新聞』を正しいと思っている輩が多いわけですから、多くの露出が多い著名人に正論を述べていただきたい。
 一人二人では今回の田母神氏のように叩かれてしまいますが、これが十人、百人、千人となれば、マスコミも無視できないと、東雲は思うのです。
 そしてだからこそ、そのチャンスを与えてくれた田母神氏に報いることの出来ない麻生首相に、東雲は失望を覚えるのです。
 
 さて、そんなわけで長かった前書きらしからぬ前書きはこれまでに致しまして、こちらが短いながら本日の本題でございます。
 引用記事にありましたように、政府は田母神論文に関しまして『私人の立場で投稿した』と答弁いたしました。
 東雲にはこれがさっぱり理解できません。
 そもそも田母神氏が辞めさせられた理由は、『報告義務違反』であれ『村山談話違反』であれ『幕僚長として不適切』と言うことであったはずで、『私人』として投稿したのであれば、これはまったく咎められるに値しない、単なる意見の発露であるはずです。
 加えて『私人』の意見を理由に職を解いたり非難したりとなれば、それは明確に思想弾圧、『内心の自由』を規定した憲法違反に当たります。
 一方では『公人』として事実上処分、退職金返納まで強要し、一方では『私人』だから問題ないと、呆れるくらいのダブルスタンダード。
 事なかれ主義もここまでくると怒りすら覚えます。
 
 きっとこの政府答弁に、『内心の自由』を大事にする方々は『憲法違反だ!』『内心の自由を守れ!』と反発してくれるに違いありません。
 えぇえぇもちろん『私人とするのは罪逃れだ』程度の非難で収まるはずはありませんよね。
 政府が明確に『私人』である田母神氏の内心の自由を奪ったわけなんですから。
 いやはや是非とも頑張っていただきたいものでございます、ヒダリっぱ諸君には。

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2008年11月11日 (火)

だからどうした毎日新聞

 本当は田母神氏についていろいろ書きたいところなんですが、ちょっとああいった大物を書く時間が取れませんで、本日はこんな小ネタでお茶濁しです。

<以下引用>

麻生首相 ホッケは煮付け?焼き物?…なじみ薄露呈
11月10日20時22分配信 毎日新聞

 10日の自民党役員会で、麻生太郎首相が前日の居酒屋での大学生との懇談に触れ、「(メニューは)ホッケの煮付けとか、そんなもんでしたよ」と紹介したのに対し、大島理森国対委員長が「ホッケは焼くしかないんです」とたしなめる場面があった。

 ホッケは煮付ける料理法もあるが、一夜干ししたものを焼くのが一般的。首相が訪れた東京・渋谷の居酒屋でも「ホッケの煮付け」はメニューになく、「特別に調理して出すこともない」という。

 首相は先月、国会でカップめんの価格を「400円ぐらい」と答弁し、庶民感覚を問われたばかり。居酒屋で人気のホッケも、首相にはなじみがなかったようだ。【近藤大介】
<Yahoo Newsより>

 だからどうした
 
 現在、日本と世界と大揺れに揺れておりますが、そんなことをほっぽってホッケが煮つけか焼き物かて、そんなどうでもいいことを書きなぐる。
 ホッケになじみがなかったことが一体行政と何の関係があるのか。
 それこそ東雲のような庶民には理解できませんな。
 むしろ給付金どうなるのってのが、一般庶民には気になるところだと思いますよ。
 いつ貰えんのかなとか、最終的にはいくらくらい貰えんのかなとか、庶民にはそっちのほうが気になりますよ。
 しかしそんなん無視してホッケを書く、庶民感覚を問うならば毎日の庶民感覚こそ問われるべきと思いますが。
 
 だいたい、もはや散々言われている話でありますが、首相に庶民感覚は必要ありません。
 大局を見て判断する、その大局に庶民の生活があればよいだけの話です。
 わざわざ一国の首相が庶民になる必要などありません。
 むしろ庶民の視点しかないような輩が我々の代表では話にならないんですよ。
 各国首脳との晩餐もろくに出来ない、いわゆる『庶民派』の村山富一がどれだけ日本を引っ掻き回したか忘れましたか毎日は。
 未だ村山談話の『亡霊』として日本に迷惑かけてる現実を忘れましたか毎日は。
 ……まぁ、忘れてるっつーか、そもそも認識してないんだろうなぁ、毎日は。
 
 参院外交防衛委員会でカップ麺の値段聞いたバカ然り、『お前らちゃんと仕事しろ』と、東雲などは思う次第でございます。

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