第二の椿が進行中
相も変わらず、マスメディアが揃いも揃って騒いでおります中川前財務省の朦朧会見。
当ブログでも『民主党 またサボタージュか!』で取り上げておりまして、スタンス的には『いかに激務、薬と酒の相乗効果といえ、あれは明確に失態であって、この件に関しては中川氏に猛省願いたい』とのものでした。
そこへきて財務省辞任。
実はこのニュースを確認しましたのが、先述の記事をアップした直後でありまして、その驚き並々ならぬものでございましたが、しかし自ら責任を取って辞任したとあっては致し方なし、残念ではありましたが、ここは一度退いて、再起を図っていただきたいと、そう願ってやまない東雲でございます。
と、ここ最近このような急変が重なっているわけですが、ここへきていよいよマスコミの偏向っぷりが際立っております。
既に多くの方々がご指摘なされておりますように、中川氏への報道と比較した際の、オザーへの報道の薄さが尋常じゃない。
先述の記事にも書きましたが、オザーは『体調不良』でインド、シン首相との会談を直前でボイコット。
しかも『体調不良』が選挙疲れってんですからもう非常識極まりない。
で、今度はクリントン米国務長官との会談を拒否、その後撤回し、会談セットしてくれという恥知らず。
しかも『顔合わせ程度』に終わり、実質何の結果も残せてない。
中川氏は、確かにあの会見はいただけなかったが、メインたるG7ではきちんと結果を出しましたよ?
それでもマスコミにボロクソ書かれ、心ならずも引責辞任。
それに対してオザーは何さ?
中川氏と比べれば、党代表どころか議員辞職したっておかしくないカスっぷりじゃないかい?
だというのにシン首相との会談ボイコットについては速攻、しかも例の『漢字読めない』のようなくだらない記事に掻き消され、クリントン国務長官との会談拒否はいつの間にかなかったことになって、挙句どこぞの新聞は『麻生首相との会談より重要だ』とか書く始末。
首相より野党党首が重要なわけねぇだろボケ。
加えて何ら結果残せないってんなら、もはや会談の意義自体が東雲にはさっぱりだ。
そんな愚行ばかりのオザー民主党代表に関しては、何故か(保守系ブロガーなどネット上の一部勢力を除き)誰一人として『さっさと辞めろ』と言いやしない。
『小沢一郎氏のけじめをことさらに追及する必要はない。今は自民党政権の存続を絶対に阻止して、なんでもよいから反自民の連立政権を成立させる手助けになるような報道をしようではないか』(Wikiより)
とか抜かしやがった椿貞良、かの有名な椿事件が今再び巻き起こっていると、そう思わずにはいられません。
そんな中、産経IZaがこんな記事書いてるようでございます。
ご覧ください。
<以下引用>
中川辞任、財務省の“謀略”説も…情報流出が早すぎる
2009/02/19 09:56更新
中川昭一前財務・金融相の辞任騒動をめぐり、永田町ではさまざまな情報が飛びかい、謀略説すら出始めている。14日にローマで開かれたG7(主要7カ国財務相・中央銀行総裁会議)後の記者会見で、中川氏がろれつが回らない醜態をさらした背景や経緯に関する情報流出が詳細かつ早過ぎるのだ。「麻生内閣を見限った霞が関、特に財務省周辺が動いたのでは」(自民党筋)という見方が出ている。
18日の毎日新聞朝刊の「検証ローマの2日」という記事は痛烈だった。中川氏が14日のG7昼食会を途中で抜け出し、ホテル内のレストランで財務省局長と同行した女性記者、イタリア人通訳ら数人と会食したと指摘。
この席で、≪ビュッフェ形式のサラダとパスタとともに赤のグラスワインを注文≫≪昨年9月の財務相就任以降、G7などの海外出張では同行の女性記者を集めて飲食を行うことが恒例化していた≫と報じた。
中川氏は夕刊フジなどの取材に「ワインは口に含んだだけ」と証言しているが、気になるのは一連の情報が流れた経緯だ。
「泥酔疑惑」が問題化したのは15日午後だが、翌16日には「G7昼食会後、問題の記者会見までに正式日程にない会食があった」との情報が流れ、17日午前には「新聞社と民放のEさんとHさんという美人記者が同席していた」「会食をセットした財務省局長は中川氏のお気に入り。ワインのソムリエの資格を持っている」という個別情報まで広まった。
中川氏は16日夜まで大臣留任に意欲を燃やしていたが、17日午前に委員会出席をキャンセルして病院に。同日昼、財務省内で記者会見して来年度予算案と関連法案の衆院通過後の辞任を表明したが、野党の徹底抗戦の姿勢を受けて同日夕に辞任した。
この水面下で、前出のような情報戦があったのは間違いない。
自民党中堅は「情報流出が詳細かつ早過ぎる。同席した女性記者からというより、霞が関関係者、特に財務省周辺から漏れたのではないか。中川氏は『扱いにくい大臣』として有名で官僚らに敬遠されているうえ、内閣支持率の低下から『麻生内閣は長くない』と見限ったのでは」と語る。
中川氏には酒にまつわる数々の失敗がある。それだけに、かつて中川氏が大臣を務めた経産省の幹部も「そもそも、あんな状態で中川氏に記者会見させたことは財務省にも問題がある。日銀総裁だけに任せる方法もあったのではないか」と、同省の危機管理のあり方に大きな疑問を投げかけた。
自民党支配の終焉とともに、永田町と霞が関の固い絆も綻びつつあるのか
<IZaより>
実はこの記事、東雲は昨日の夕刊フジで確認したのですが、陰謀説、罠説については東雲がよく勉強させていただいている『博士の独り言』様でも指摘がなされておりました。
曰く、『前日か、会議前の食事か。そのあたりで、第三者によって何かをもられたのではないか』と。
なんと博士ご自身も以前に『盛られた』経験をお持ちだとか。
しがない一学生の東雲には、まさにドラマ内の出来事なのですが、それが現実で起こっているという事実に愕然とするばかり。
東雲も学会などの際には自分で弁当と水筒を持っていこうと、決意を新たにしたわけでございます。
(いや、そんな大した研究してないけどさ……orz)
もちろん、このIZaや夕刊フジの記事、そして失礼ながら博士の記事はあくまでifの話でございまして、東雲も一応化学屋の端くれでございますれば、根拠がないものをベースとして議論することはできません。
しかし、博士も別記事でご指摘されているように、そして本記事でも先述しましたとおり、オザーの非に対する報道があまりにも少ない、偏りすぎていることは確実に事実であります。
またぞろ椿貞良のような人物が『非自民系の政権を』と旗振ってるかどうかは知りませんが、しかし結果として、第二の椿事件と言える事態が起こっているのは事実であります。
かつての椿事件では放送法違反による放送免許の取り消しが本格的に議論されました。
しかし今般起こっている第二の椿事件は、とてつもないスルーっぷり。
放送免許取り消しどころか、一般大衆のほとんどがマスメディアに踊らされている始末。
第四の権力であるマスメディアを監視するべき、民主主義の根本的権力である国民が、今まったく機能していません。
これは危機的状況でございます。
放送法には不偏不党ならびに公平性が明記されておりまして、また新聞社を含めたマスメディアはそれぞれこれを自ら提示しております。
無論『不偏不党』という言葉で『主義主張するな』とはいいませんが、しかし一方の非は徹底的に取り上げて、もう一方は華麗にスルー、これのどこが『公平』かと、そう申し上げたい次第にございます。
これで『不偏不党に即している』という人間がいるのなら、是非コメントを書き込んでいただきたい。
徹底的に議論いたしましょう。
コメント欄が記事本文の百倍規模になったって構いやしません。
否定的意見をこっそり消すなんてケチな真似しませんよ。
……と、いけませんね、せっかくご閲覧くださってる方々にケンカ腰になっちゃ。
ともわれ、我々民主主義の根本的権力者である国民がマスメディアの暴走を許してはならない。
我々は権力者としての義務を全うしなければならないと、そう考える東雲でございます。
追記:
先述の『博士の独り言』様が放送倫理・番組向上機構(BPO)に意見書をご送付されたようでございます。(当該記事)
東雲も後ほど意見書を提出しようと存じますが、ブログをご覧の皆々様におかれましても、『コレはおかしい』と思われましたならBPO、各新聞社、テレビ局、またはそれらのスポンサーへご意見を述べていただけるとありがたく存じます。
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コメント
■中川財務相失脚につきまとう陰謀説-今の政局混乱はアメリカの思う壺?
http://yutakarlson.blogspot.com/2009/02/cia.html
こんにちは。中川財務相失脚によって、誰が一番得をするのでしょうか?私は一番はやはり、アメリカだと思います。現在アメリカの覇権は弱まりつつりあります。そんな最中に、アメリカが最も望む日本像は、経済的には強力で金払いはいいが、国力は弱体化していて、世界・特にアジア地区でリーダーシップを発揮できないので、飼い犬のようにアメリカのいうことをきき、アメリカの覇権には全く影響のない国というところだと思います。こうした背景からみると、この陰謀説あながち、全く根拠のないものではないと思います。陰謀があったなかったに限らず、現状の日本の政局はアメリカの思う壺だと思います。詳細は是非私のブログをご覧になってください。
投稿: yutakarlson | 2009年2月20日 (金) 10時38分
yutakarlson様、コメントありがとうございます。
ブログ、早速見させていただきました。
非常に興味深い記事でございます。
なお薬物混入に関する私の見解としましては、本日アップしました記事をご参照いただきたいのですが、13日深夜の時点で中川氏の常飲薬と超短時間型睡眠薬がすり替えられていたのではないかと睨んでおります。
症状、効果、作用時間がぴったり合うものでして、泥酔説よりはよっぽど信憑性があるかと存じます。
ただアメリカ陰謀説に関しましては、少々予想外のことでございました。
もちろん否定しきれるものではございませんが、しかし肯定するには少々ピースが足りないようにも思えます。
yutakarlson様は『財務官僚主体の陰謀てはないかという話もありますが、私自身はその説は眉唾だと思います。まず、第一に、官僚が大きなリスクを犯してまでも、このようなことをする勇気はないでしょう。』と申されておりますが、官僚やその下部が政権に不利な情報を流すのはもう幾度となく行われてきたことであり、与謝野氏に財政の主導権を握らせるためなら、財務省としてあり得ない話ではないと、私は考えております。
いずれにせよ、yutakarlson様も書かれておられますとおり、『読売新聞の越前谷知子氏や日本テレビの原聡子氏やブルームバーグの下土井京子氏は、中川大臣との食事の時の真相を話すべき』でございまして、むしろ中川批判一色の昨今にあって、そんな『特ダネ』を報道しないということが不可解でなりません。
投稿: 東雲一葉 | 2009年2月20日 (金) 13時35分