サンジャポデータの不可思議
もう各方面から叩かれております民主党の『子ども手当て』。
当ブログでも既に申し上げておりますが、扶養・配偶者控除廃止とセットのこの政策、大部分が増税、あるいは未来的に増税となるわけでございますが、そんな中、こんな情報を得たのでご紹介いたします。
本日もまた例の如くブログ巡回をしていた折の話でございますが、東雲がよく勉強させていただいております『反日勢力を斬る』様にて確認いたしました子ども手当てによる収支バランスのデータ。
なんでもサンデージャポンで出されたデータなのだそうで、東雲当該番組を見ておりませんので実際このデータがどのような扱いを受けたのかは知りませんが、単純にこの数字だけを見て、東雲はなんとも不可思議な気分になりました。
『反日勢力を斬る』様からの引用ですが、まずはご覧ください。
<以下引用>
【子供手当て】
1.収入増 1100万世帯(22%) 中学生までの子供が居る場合。
2.変化なし 3,600万世帯(73%) 独身または共働きで子供が居ない場合
3.収入減 200万世帯(4%未満) 配偶者が無職で子供が居ない場合。
<『反日勢力を斬る』様より>
『反日勢力を斬る』のPonko様はこのデータに関し、『3の家族構成の家庭の犠牲の上に1の家族構成の家庭が恩恵を受ける』『年収103万円以内なら配偶者控除が認められているが、こういった家庭が2に含まれているのではないか』と鋭いご指摘をされておられますが、東雲はそれよりもっと根本的な部分が気になって仕方ありませんでした。
すなわち、『これ数字おかしくね?』と。
そもそも統計局の17年度統計によれば日本全国の世帯数は4900万世帯。
つまり上記統計は日本のほぼ全世帯を標本としたものであると理解できます。
が、この数字の総和が100%になることはありえないのです。
だって、『中学生までの子どもがおらず、高校生以上の子どもがいる場合』がないじゃないですか。
1.は『中学生までの子どもがいる』、2.および3.は『子どもがいない』というケースであり、その総和が99%弱。
じゃあ『中学生までの子どもがおらず、高校生以上の子どもがいる』のは1%程度ですか?
んなアホな。
それとも高校生以上はいないことになって2あたりに編入ですか?
それなんてインチキ?
大体、子ども手当ておよび扶養・配偶者控除による収支のシミュレート考えるんであれば、上記条件のほかに、Ponko様の言うような103万条項も考えなきゃなりませんし、扶養家族が中学生以下か否かも考慮に入れなきゃなりません。
ちなみに中学生(15歳)までは控除額38万に対して、高校生(16歳)から大学生(22歳)までは特定扶養親族となりますんで控除額63万と2倍近くの控除があります。
つまり、これが無くなったら『中学生以下の扶養がなくなる』以上に増税&高校以上は手当て受けられないんでもう絶望。
言ってしまえばこの『4.中学生までの子どもがおらず、高校生以上の子どもがいる』という世帯が一番とばっちりを食うわけですが、都合悪いのはひた隠しですか?
こんなもんは数学集合論の基礎の基礎、高校レベルのお話でして、そこに税制ちょみっと齧れば、これらの条件分けで収入増減の結果はでないなんて簡単に分かることなんですが、まさかこんなインチキ統計見て『なんだ、得する方が多いじゃん』なんて思ってる戯けはおるまいな?
加えて1.がいずれ幻の4.になるということも理解できない馬鹿はおるまいな?
もしそんな戯けがいるのなら、さっさと小学校戻って勉強しなおしてきなさいと、思わずにいられない東雲でございます。
……それにしてもこんないい加減な統計出してくる辺り、テレビマスゴミもホント糞ですねぇ。
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コメント
ちょっと調べたらわかると思うけど、
子ども手当に充てられるのは、「扶養控除」(一般。高校生・大学生等を対象とする特定扶養控除、老人扶養控除は含まない。)です。
投稿: | 2009年8月 4日 (火) 13時17分
2009年8月 4日 (火) 13時17分様、コメントありがとうございます。
>ちょっと調べたらわかると思う
出来ましたらソースを提示していただけると幸いにございます。
こちらが調べましたソースと貴方の言うソースが食い違ってますと話が進みませんので。
さて、これに関して私の方では一応、民主党政策INDEX2009に記されたもののみ存じておりますが、確かあれは『「配偶者控除」「扶養控除(一般。高校生・大学生等を対象とする特定扶養控除、老人扶養控除は含まない。)」は「子ども手当」へ転換します。』という文言であったと思います。
なんとも不明瞭な書き方でございまして、特定扶養控除(63万)がそのまま残るのか、はたまた一般扶養控除分(38万)が差っぴかれた25万円分残るのか判然としませんし、そもそも特定扶養控除は税制上扶養控除の上に成り立っているものであって、特定扶養を廃止して相当額を新たな控除で補うのか、その場合『相当額』がいかほどになるのか、といったようなことも不明です。
これを民主党が言及しているという情報があると仰るならお教え願いたいところですが。
さらにどのケースであったとしても、特定扶養控除相当控除の額が63万を越えない限り、現時点で扶養・配偶者控除のいずれも受けている家庭では増税が見込まれるわけでして、上記サンジャポデータがインチキであるという話に変わりはありません。
そういった民主党やマスコミのスタンスについて、貴方はどう思いますか?
投稿: 東雲一葉 | 2009年8月 4日 (火) 18時39分
エントリ本文では、特定扶養控除63万が無くなると書いてありますよね。
「高校生・大学生等を対象とする特定扶養控除は含まない」を知っていたなら、
そういう結論にはなりません。批判する前に確認してください。
投稿: 13時17分 | 2009年8月 5日 (水) 11時30分
13時17分様、コメントありがとうございます。
ただ先のコメントにも書きましたとおり、『高校生・大学生等を対象とする特定扶養控除は含まない』が何を意味しているのか明確でない以上、それを持ってくるわけにはいかず、あるいはおのおののパターンで計算値を出せばいいのかいいかもしれませんが、そもそも本稿の趣旨が『サンジャポデータはおかしいだろう』ということであって、蛇足に多くの文面を割くのは意味がないと考えております。
定かでないのに『特定扶養控除63万は丸々残ります』なんて無責任なこと、私には言えません。
もし『高校生・大学生等を対象とする特定扶養控除は含まない』の詳細についてご存知であれば、お教えいただければ訂正いたします。
あと、『そういった民主党やマスコミのスタンスについて、貴方はどう思いますか?』という問いにお答えいただいていないようですが、これについてはいかがですか?
せっかくのコメント欄ですから、受け答えができたなら、と考えております。
投稿: 東雲一葉 | 2009年8月 6日 (木) 08時13分
普通に読めば、特定扶養の63万円全額残るということでしょう。
特定扶養・老人扶養は一般扶養にプラスされるわけではなく、それぞれ控除額が定められているため、一般扶養の38万円を引くというのはかなり無理筋。
本文のように0になるというのはさらに理解できません。
また、特定扶養が全額残ると『4.中学生までの子どもがおらず、高校生以上の子どもがいる』は2か3のどちらかに振り分けられるのですっきりです。
サンジャポもマスゴミも嫌いですので、世帯数の数字とかは保証しませんよ。
投稿: 13時17分 | 2009年8月 7日 (金) 13時07分
13時17分様、コメントありがとうございます。
>普通に読めば、特定扶養の63万円全額残るということでしょう
そうとは限りません。
ご存知かもしれませんが、特定扶養控除および老人扶養控除は扶養控除の特定ケースとして所得税法第84条に定められています。
つまり扶養控除を廃止すると言うことは特定扶養控除ならびに老人扶養控除も同時に定めている第84条ならびに関連法案を廃止ないし改正すると言うことであり、そのままそっくり残るなんて保障はどこにもありません。
以前のコメントで書きました『そもそも特定扶養控除は税制上扶養控除の上に成り立っているものであって、特定扶養を廃止して相当額を新たな控除で補うのか、その場合『相当額』がいかほどになるのか、といったようなことも不明』というのは、つまりはこういったことでありまして、法が変わる以上『そのまま残る』ということはありえない、額も保障のうちではないと言うことです。
さらに国税庁タックスアンサー中では扶養・配偶者控除に関して『加算』という表現が用いられている部分も多々あります。
正直私には何をもって『普通』と仰られているのか分かりません。
加えて『民主党『詳細まったく考えてません(キリッ)』』でも書いたとおり、民主党内でも未だ詳細が決まっていない部分です。
貴方がなぜ自信満々に『特定扶養の63万円全額残る』と仰られるのか、その根拠をお聞かせ願いたい。
どこからかの情報であると言うのなら、そのソースをお教えいただきたい。
『特定扶養が全額残ると『4.中学生までの子どもがおらず、高校生以上の子どもがいる』は2か3のどちらかに振り分けられるのですっきり』と仰られますが、予想と推測を元に話を膨らませることは議論とは申しません。
仮説を立てるならば、それを証明する根拠を提出願えますか?
色々と小うるさく言っておりますが、私も一応科学屋の端くれでありまして、不確定な事象を元に話を展開するのは只の戯言と認識しております。
もう既に幾度か言っておりますが、本件に関しましても特定および老人扶養控除部分については極めて不明確であり、こんなものを、どんなケースであれ『ある』ものとして話をすることはできないという判断でありますが、そのあたりはご理解いただけますか?
あと、蛇足を承知でもう一点申し上げますが、扶養・配偶者控除は特定・老人扶養だけの話でなく、本来実に複雑な形で存在しているものであり、それに対する民主党の対応は極めて杜撰なものであります。
その辺りは『民主党『詳細まったく考えてません(キリッ)』』をご閲覧いただければ分かると思いますが、そんな政党の政策INDEXの、詳細が何も書いていないような、それも一文に一体どれほどの信用性があるのか。
『特定扶養が全額残ると『4.中学生までの子どもがおらず、高校生以上の子どもがいる』は2か3のどちらかに振り分けられる』というご発言にも絡むことですが、行間を読み取ったつもりが幻想を見ていた、なんてことが無いよう、怪しいものは疑う癖を付けるべきではないかなぁと、私はそのように思います。
ちなみに『民主党やマスコミのスタンスについてどう思うか?』の問いに対するお答えがいただけなかったようですが、世帯数に関してはそもそもどのように調査を行ったか、この区分にした根拠は何かなど、統計に必要な情報が併記(実際の放送ではあったのかもしれませんが)されていない以上、仮に正しかったとしても、真っ当なデータと評価することは出来ません。
投稿: 東雲一葉 | 2009年8月 7日 (金) 14時50分
こんばんは。
(名前のところにもURL貼り付けました。ご参考に)
サンジャポ。爆笑問題ですよね。
ロクな番組ではないのです、が、それが世相です。哀しいことに。
だから、機会があって(?)見る際には、心の中でツッコミ入れながら見てます。あまりの深刻さに哀しくなります。
東雲さんがおっしゃりたいこと分かります。
けれど、100%になるように計算されてるのですから、
子どもとは、中学生以下(義務教育?)なのかも知れません。
高校生は、子どもとみなされないのでしょう。
民主党のマニフェストでは、高校は無料(正確には支給)、ですよね。
私学は倍額支給でしたね。
奨学生とかどうなるのかしらん。同じく支給されるのでしょね。
外国人も対象になるのかしらん。
そういえば国籍法の一部改正もあったし、
不法滞在の在留特別許可に判断ガイドラインというのもありました。
http://sankei.jp.msn.com/affairs/trial/090710/trl0907101012000-n1.htm
「日本は、日本人だけのものではない」
でしたね。
「私学並みの公的支援を」 朝鮮学園、県に処遇改善を要請
http://www1.korea-np.co.jp/sinboj/j-2009/03/0903j0807-00001.htm
民族学級というのもありました。
http://korea-ngo.org/minzoku/4question.htm
結果、日本人は、外国人のために必死で働くことになります。
民主主義、国民主権の暴走ですね。
皇室典範も変えられ、皇室は廃止されるかも知れません。
権威は権力と同じとなり、徳や義を逸した社会となるかも知れません。
頑張って働いて、税金を納め、それで国政をまかなう。
外国人参政権(最初は地方参政権でしたね)の付与で更に、外国人優遇の政策が取られるでしょう。
地方主権で外国人が地方を牛耳れば、日本分国の出来上がりです。
国立国会図書館法の改正… 日本は歴史も乗っ取られて再興不可能になりそうです。
民主党政策集の要旨マニフェストの基
民主がマニフェスト原案「政策集INDEX2009」
http://sankei.jp.msn.com/politics/election/090723/elc0907232004007-n1.htm
働く世代になると厳しい世の中になること、必至ですね。
働くことが喜びであったことは過去の話となるでしょう。
子どもでなくなるということは、お金をもらえなくなることです。
良い世の中ではなくなると思います。(たかり、おもらい社会ですね)
お金で支配される(価値観を決められる)世の中はいやですね。
働く喜びよりも、お金を得るために働く世の中ということです。
配偶者控除、扶養控除がなくなるということは、(お金を貰わない)労働に価値を見い出さないということです。
もともとの控除の意味を認めないということです。
なんともお金お金で心の貧しい世の中が透けてみえます。
日本古来の価値観が失われていきます。
民主党政権になるということは、日本的価値観を失くすということです。
国旗も国家も否定する党が日本を担うことの意味、
戦後、GHQにより、日本的価値観を否定し、日本の強さを損なう施策が取られて来ましたが、最後に残った勤労という美徳までも取り上げようとしています。
民主党になれば、取り返しのつかない禍根を将来に渡って残すことになります。
その再生は、今の状況から自民が大勝することの方が容易いと思うほど困難です。
ですから、心にZ旗をあげて頑張っていますが…
日本人の無関心を目覚めさせることは…
カミカゼでも吹かない限り無理かも知れませんね。
マニフェストのようなエサを検討することも必要ですが、
毎年出されている、マニフェスト原案、「政策集INDEX2009」こそ深く読み込まねばなりません。
なんにしろ…
本当に…
大変な状況です。(溜息)
投稿: 元気 | 2009年8月10日 (月) 22時22分
元気様、コメントありがとうございます。
>サンジャポ。爆笑問題ですよね。
>ロクな番組ではないのです、が、それが世相です。哀しいことに。
ああいった『政治っぽいバラエティ』は、いかんせんとっつきやすいんですよね。
それで興味を持って調べてくれればいいんですが、あの『おちゃらけ』を鵜呑みにして『もういいや』と思ってしまう。
それこそがマスゴミの情報操作を容易くしている要因なんですが、どうにかならないものでしょうか。
>子どもとは、中学生以下(義務教育?)なのかも知れません
そもそもそれこそインチキではないかと考えております。
どうやってデータを取得、および分類しているのかは知りませんが、そもそも高校以上において増税が見込まれるなんてのは大分前から言われていたことであり、それを加味しない統計分類は、少なくとも本件に関してまったく意味を持ちません。
然るに、いかにももっともらしいデータのように見せて『収入増』『変化なし』『収入減』なんて書いてみせるのは詐欺とも言える行為じゃないかと、私なんぞはそう思います。
>民主党のマニフェストでは、高校は無料(正確には支給)、ですよね。
>私学は倍額支給でしたね。
究極の無駄遣いだと思います。
そもそも勉強する気も無い連中を高校やら大学やらに入れてどうするのか。
徒に時を浪費するよりは、さっさと就職して金稼ぐ方がはるかに有意義ってものでしょう。
中卒では一般就職は無いでしょうが、バイトで食いつなげます。
時給850円でも一日12時間、30日みっちり働けば30万になりますよ。
まぁ週40時間超えて雇ってくれるとこ探すのは少々骨かもしれませんが。
しかし高卒や三流大卒でもそう変わる話ではなく。
それが嫌なら死ぬ気で勉強すればいいだけの話です。
たまに勘違いされる方がいるのですが、研究だの開発だのならいざ知らず、高々中学や高校程度の内容、既に分かりきったことをなぞるなんて話は、努力さえすれば解決できるものであります。
向き・不向き、あるいは素質なんてものがあることは否定しませんが、中高程度の学力は、才能がその決定的な差にはなりません。
塾講師をやっていた頃、よく教え子に言っていました。
勉強は比例である、と。
比例の式はf(x)=axで示されますが、勉強においてはaが素質、xが学習時間、f(x)が学力です。
つまりそもそも傾きa=素質が高い人間は短時間で高い学力を得、一方でaが低い人間は、確かに短時間では高い学力を得られませんが、しかし長時間勉強すれば、高いaを持つ人間と張り合える、と。
だから自分には素質が無い、と思うなら、その分人より多く勉強しろ、と。
素質が無いのを勉強できない言い訳にするな、と。
話が少々それましたが、ともかく中高までの勉強なんてものは努力次第でどうとでもなるものであり、そんな努力もしない連中に何故税金を使って支援してやらなければならないのかと、私は不思議でなりませんよ。
>外国人も対象になるのかしらん
8月8日の東京新聞によれば、外国人も対象になるようです。
(在日含む)外国人に関しては本国親類への仕送りに関する問題があったはずですが、そのあたりはどうなるんでしょうね?
つーかそもそも子ども手当てって少子化対策とか言ってませんでしたっけ?
外国人にまで支給してたらいよいよ日本における外国人人口が半端ないことになると思うんですが、「日本は、日本人だけのものではない」からいいんですかね?
>民主主義、国民主権の暴走
どちらかと言うと衆愚政治の結果、というところでしょうか。
民主主義、国民主権に関しては常に衆愚政治の危険性が言われており、現状はまさにそこかと。
民主主義=衆愚政治にならないよう、きちんとした教育をしなければならないんですが……何せ現場で声デカいのが日教組だからなぁ……。
民主党政権は仰るとおり、様々な危険性を孕んでいます。
出来うる限り周知していかなくてはなりません。
とりあえずは身近なとこから、と、家やら研究室やら友人同士の飲み会やらで語っている昨今です。
ちなみにそういった場面、ちょっと大きめの声で話すと、近くにいる人も『何の話?』とそば耳立ててくれますよ。
……まぁあまり声でかすぎると迷惑なだけですが。
>働く世代になると厳しい世の中になること、必至ですね。
増税にもなりますしね。
>お金で支配される(価値観を決められる)世の中はいやですね
『金』と申しますのは、極めて分かりやすいバロメーターでありまして、これを否定する手は無いかな、とは思います。
私もディスカッションやら何やらで、『それ金になるのん?』と平気で聞きますし、『金になる=価値がある』ってぇことです。
しかし、数学的には排反と申しますが『金にならない=価値が無い』ということにはなりません。
そして問題であるのはその『金にならない価値』を『金』で測ろうとすることです。
まぁやろうと思えば出来なくはないんですが、仮定立てからその証明からデータの利用法まで、極めて困難なものであります。
しかし大抵の人間はそれが出来る頭が無いもんだから『金にならない』の一言で一蹴してしまう。
それこそが問題ではないかと思います。
>働く喜びよりも、お金を得るために働く世の中ということです
これに関しては昔も今も変わらないんではないかと思います。
ただ、真ん中に『家』というものがありました。
『金を稼ぐ』ということのそもそもの目的は『家の存続』でありますが、外で働いて金を稼いでも、家の中を守ることは出来ず、逆に家の中だけ守っていても、金が無ければ存続することは出来ません。
だからこそ、前時代的と言われるかもしれませんが、夫が外で働き稼ぎ、妻が子を育て、家を守るという分担作業によって、協力して『家を存続』してきたのではないか、と思います。
そしてその中に価値観を見出すことこそ『勤労の美徳』ではないでしょうか。
少なくとも高度経済成長期に皆が皆ボランティアをやっていたという話は聞きません。
ただ民主党政権が他の意味で『勤労の美徳』を崩していくのだろうなぁ、とは思っております。
ご存知の通り民主政策は大バラマキ政策であり、元気様の仰るような『たかり、おもらい社会』が訪れることは想像に難くありません。
仕事なんてのは、例え望まない仕事であっても、のめり込むほど面白い。
自力で稼がなければならない切羽詰った状況なら否が応にも仕事にのめり込まなければなりませんから、やがて仕事の『楽しさ』も芽生えてきます。
しかし『なんか適当にやってりゃどうになかる』という状態では、真剣味に欠ける場合が大多数です。
それで本当に仕事の『楽しさ』、『勤労の美徳』というものが得られるのか、という話です。
そもそも金が無くて少子化しているのなら、幼保の待機児童(厳密には待機幼児でしょうか?)の解消およびパート等雇用先の拡大に全力を挙げるべきです。
民主党案では子ども一人で年間31万にしかなりませんが、配偶者控除は103万までセーフなんですから。
(103万超えても141万までなら配偶者特別控除あり)
核家族化が進む昨今、パート出るのに子どもの世話をしなくてはならないってのが一番のネックである家庭は山ほどあります。
子ども手当てばら撒くよりは、待機児童解消して、パートなり何なり働いて自力で稼いでいただいたほうがはるかに無駄が少ないと思いますよ。
>マニフェストのようなエサを検討することも必要ですが、毎年出されている、マニフェスト原案、「政策集INDEX2009」こそ深く読み込まねばなりません
な・ぜ・か、マニフェストに書かれていないことがあったりしますものね。 > 政策INDEX
できれば過去の政策INDEXも併せて見ると良いんですが、INDEX2008はどこへ行ってしまったんでしょうね?
投稿: 東雲一葉 | 2009年8月11日 (火) 01時04分
おはようございます。
きちんと返信して下さいましたね。
随分と悲観的と思われるかも知れませんが、
>その再生は、今の状況から自民が大勝することの方が容易いと思うほど困難です。
この危機、どれほどの方が分かっているのか疑問です。
保守でありながら、自民は駄目だから一度民主に。なんて輩の浅い思考には憤りを感じます。
そこには、今の日本にした責任も未来に対する責任も感じられないからです。
政治も世の中も人次第です。本来なら、(私含めて)責任逃れは出来ないはずです。
マスコミを操作する側の思うツボですね。
無関心と無責任な日本人に関心と責任感を持たせることは、1ヶ月では非常に困難です。
自民党の広告は、「どうか、この8月を、日本を考える1ヶ月にして下さい」
と、締めくくっていましたが、そんな日本人は少数だと思います。
残念ながら。
>民主主義、国民主権に関しては常に衆愚政治の危険性が言われており、現状はまさにそこかと。
主権論はダメだったはずです。
エドワード・コーク
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%83%89%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%83%89%E3%83%BB%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%82%AF
国体論(コモン・ロー)の国から戦後主権論の国へと転換され、敗戦利得者によって推進されて来たのです。
今の世の中になることは… なるべくしてなったこと。
無関心、無知であることは無責任であり、愚かです。
>きちんとした教育をしなければならないんですが
教育勅語を廃止した時点でもう先は見えていたのかも知れません。
公共心も道徳心も家族愛も自己抑制も捨て去る教育が謀れたのです。
日教組は手先であって、亡国の親玉(?)ではありません。
>究極の無駄遣いだと思います。
そもそも勉強する気も無い連中を高校やら大学やらに入れてどうするのか。
ハイエク。http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%89%E3%83%AA%E3%83%92%E3%83%BB%E3%83%8F%E3%82%A4%E3%82%A8%E3%82%AF
隷従への道。http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9A%B7%E5%BE%93%E3%81%B8%E3%81%AE%E9%81%93
>『金』と申しますのは、極めて分かりやすいバロメーターでありまして
バロメーターの一つです。
そして、悪にも善にもなります。持つ人の心次第。
ゆえに、道徳心が不可欠です。研究と一緒ですね。
否定しませんが、一つのバロメーターが強力に支配する世の中は、豊かな世の中ではありません。
>夫が外で働き稼ぎ、妻が子を育て、家を守るという分担作業によって
この分担分業は古来からのものではありません。よね。(笑)
カネを稼がない働き方も働くということです。
そして、働ける場があることは幸せなことです。
働ける自由と身体があることも幸せなことです。
そして、金を貰わずに働けるほど幸せで豊かなことはありません。
>そもそも金が無くて少子化しているのなら
それは無いです。よね。
貧乏人の子沢山。明白な事実です。(笑)
>な・ぜ・か、マニフェストに書かれていないことがあったりしますものね。
ホンネは隠してます。
支援団体を満足させるためのホンネ。
政局を担い、ホンネを満足させるための釣りマニフェスト。
釣りは、日本人に対して責任を取る気など全くありませんから)ブラフでも良いのです。
マニフェスト作成時の党首に責任を取らせて頭を挿げ替えればよいだけの話ですから。
大切なのは、昔からの支援団体です。集票のために釣ったイチゲンサンではありません。
民主党政権になるということは、中国の属国への道を進むということです。
オバマ政権を喜んでいた日本人の愚かさは、民主党政権を望む日本人の愚かさは、メダマバカなのかも知れませんね。
どこかに救い。ありませんかね。
さて、ないこともないのですが…
自民党大勝の方が容易いと思います。(笑)
投稿: 元気 | 2009年8月11日 (火) 09時19分
「増税になるのは4%」という民主党の計算は、「夫婦2人だけで、ほかに同居人がいない」「世帯主が65歳未満」「妻は専業主婦」という、きわめて限定されたケースだけを対象にしているからです。
年収103万円以下のパート主婦世帯は漏れています。
中学生以上の同居人がいる場合も、漏れています。
共働き世帯であっても、23歳以上の子や、70歳未満の親を扶養していれば増税です。
独身者でも、親を扶養していれば増税です。
国税庁の統計データを使って計算すれば、少なくとも12%は増税になります。
こういう計算をきちんと示して批判できない自民党もダメですね。
投稿: ゆうくんパパ | 2009年8月12日 (水) 01時54分
おはようございます。
このサンジャポ番組中でのデータ(?)に対して、自民党がキチンと批判しないからダメだという。
そうですね。自民党もダメですね。
けれど、朝から晩まで自民党叩き。民主党持ち上げ報道。
民主がダメなところさえ、批判しない自民党がダメだと批判される。
麻生首相の功績は報道されず、瑣末なことばかり取り上げて批判する。
テレビ番組の全てをチェックし、反論。批判する。
週刊誌、新聞の全てをチェックし、反論、批判する。
ラジオ番組だってチェックし、反論、批判する。
(民主党のストーカーばりに)そこまでやらねば自民は批判され、
反対にそこまでやれば、(やりすぎだと)批判の対象となりそうです。
そもそも、その反論を載せてくれる場(メディア)があるか… 疑問です。
そして、読む人がいるか、もっと疑問です。
洗脳はかくも深く、問題はかくも難しい。そう思いました。(溜息)
ゆうくんパパさん。
ブログ開設して欲しいです。(^o^)
投稿: 元気 | 2009年8月12日 (水) 10時51分
ゆうくんパパ様、コメントありがとうございます。
>きわめて限定されたケースだけを対象にしている
ゆうくんパパ様の仰るとおり、実に多くの増税ケースが除外されております。
これこそまさに『インチキ』の相貌ではないかと存じます。
>国税庁の統計データを使って計算すれば、少なくとも12%は増税になります
これは知りませんでした。
民主党の4%未満とかなりの格差がありますね。
加えて将来的に(子どもが成長して)増税になることを考えると、民主党のリップサービスを丸々信じるのは極めて危険だと思います。
あと一点、蛇足ではあるんですが、参照されたデータが何年度のどのデータかお教えいただけましたら幸いでございます。
私の調査力不足ゆえか、手元には数年前のデータしかございませんため……orz
>こういう計算をきちんと示して批判できない自民党もダメですね
子ども手当てに限ったことではありませんが、これに関しては、自民側もいくらかやってはいるようです。
(さすがに増税される世帯数の数値までは出しておりませんでしたが)
ただ元気様も指摘されている通り、どうしてもそこにマスゴミのネガキャンと申しますか、例えば先日の21世紀臨調主催党首討論における麻生首相の発言に関しても『かみついた』『ライバル心むき出し』なんて書く新聞社がおりますし、ちょっと番組名が思い出せないんですが、細田幹事長が数字の上がったテロップを出して民主の財源問題を批判した際も、以降のテレビ放映におけるテロップ自粛令が発令されました。
また財源問題に限らず、首相の街頭演説などでも、実際の演説からほんの一部分、民主批判の部分だけ取り出して『民主批判繰り返す』『野党のようだ』『首相のやることじゃない』などと言いたい放題、なんてこともございます。
実際問題として自民党議員(特に若手)の力不足も確かにありますが、しかしマスゴミによる偏向があるのもまた事実であり、これに関しては我々が出来る限り周知していく必要があるのかな、と、そのように感じております。
投稿: 東雲一葉 | 2009年8月15日 (土) 06時07分
元気様、コメントありがとうございます。
>今の日本にした責任も未来に対する責任も感じられないからです
まさに仰るとおりです。
大半が『選挙に興味がある』と言いつつ、学びもしない、調べもしないこの現状。
テレビや新聞の情報を鵜呑みにして何も考えずにアホ面さらして投票。
これで不具合が出たら、また『政治家が悪い』『政治不信』と騒ぎ立てるんでしょう。
『国会議員を選ぶのはあくまで自分たちである』ということを、いい加減理解して欲しいところですね。
>主権論はダメだったはずです
>エドワード・コーク
ここはちょっと分からなかったのですが、当該記事を読む限り、国王主権に関する事象かなぁ、と。
法が全ての上に立つシステムにおいても、その法を起草するのは人間であり、究極を申せば国民……かどうかは怪しいところですが、人間主権であることは間違いないのではないかと思います。
しかしながら現代日本においては仰るとおり無関心、無知な人間が参政権を握っている現状があり、これこそが衆愚政治を招いている原因ではないかと存じます。
>日教組は手先であって、亡国の親玉(?)ではありません
確かに日教組は手先でありますが、一方で親玉でもあります。
たまに北朝鮮やら中国やらの手先として見る方がいるのですが、厳密にはアレらのマルクス・毛沢東主義やらチュチェ思想に魅入られ、自主的に反日行動を起こしているものでありまして、別に向こうの指示に従って動いているわけではありません。
むしろ、だからこそ問題ではあるのですが……。
ともあれ教育の改善には日教組の排除が不可欠です。
>ハイエク。http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%89%E3%83%AA%E3%83%92%E3%83%BB%E3%83%8F%E3%82%A4%E3%82%A8%E3%82%AF
>隷従への道。http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9A%B7%E5%BE%93%E3%81%B8%E3%81%AE%E9%81%93
出来ましたらご自身のご意見を述べられ、参照としてリンクを付記していただければと存じます。
>バロメーターの一つです。
>そして、悪にも善にもなります。持つ人の心次第。
バロメーターの一つであることは確かですが、これ自体が善悪となるかと言えば、それに関しては少々納得いたしかねるところであります。
そもそもバロメーターとは、とどのつまりは物差しでありまして、長さ3センチというのと何ら変わりありません。
3センチメートルが善か悪かと判断できる人間はまずいないんではないでしょうか。
しかし一方で、そのバロメーターを用いて物事を論じる際には善悪が生じる可能性がございます。
これは別に金に限ったことではなく、あらゆる尺度が善悪に利用され得ます。
『一つのバロメーターが強力に支配する世の中は、豊かな世の中ではありません』と申されますが、そのバロメーターにて規格化できるデータであれば、そのファクターが多大な影響を及ぼしたとしてもまったく問題ありません。
先のコメントでも触れましたが、問題は『金』というバロメーター自身ではなく、例えば定規で果実の糖度を測るように、この『金』というバロメーターで規格化しきれないデータをも無理やり規格化しようという風潮ではないかと存じます。
>この分担分業は古来からのものではありません
どの辺りからを『古来』と仰られるかは分かりませんが、おそらく古代ヨーロッパあたりから女性の権利が叫ばれるあたりまで、いくばくかの例外はもちろんあったとは思いますが、それほど大きく変わってきたとは思えません。
まぁ西欧などに日本的な『家』という概念があったかは疑問ですが。
しかし仰るとおり、『カネを稼がない働き方』も働くということであり、家の存続においてはこの『カネを稼がない働き方』が極めて大きなウェイトを占めます。
私には『金を貰わずに働けるほど幸せで豊かなことはない』と言い切ることは出来ませんし、自らの仕事が『金』というバロメーターで評価されれば、私もそういう仕事をしているわけですから、それほど嬉しいことはありません。
汗水流して『金』を稼ぐこともまた美徳です。
しかし先述したとおり、『金』で規格化できない価値があることも明々白々な事実であり、それを否定するものでもありません。
結局のところを申し上げれば、金を貰う貰わんに限らず、規格化できるバロメーターが存在し、それによって評価されるのならば十二分に報われるのではないかと、そのように思います。
有給か無給かが単純に仕事の優劣を決めることはあり得ないんじゃないでしょうか。
>それは無いです。よね。
>貧乏人の子沢山。明白な事実です。(笑)
まぁ私も甚だ疑問ですがw
しかし育児に金がかかることもまた事実でして、そこは否定できません。
ただ、いずれにせよ子ども手当てなんぞをばら撒くよりは待機児童を解消し、パートにでも出ていただいたほうが収入的にも税収的にも良いわけでありまして、民主のバラマキのために扶養・配偶者控除廃止は理に適わないというお話でございます。
>ホンネは隠してます
>民主党政権になるということは、中国の属国への道を進むということです
これが本当に危険ですね。
そしてマスコミはこの危険なホンネを報じず、大抵の有権者がテレビや新聞を鵜呑みにするものですから、連中の危険性を理解せずに日本を瓦解させるような一票を投じる。
悪夢です。
一度でいいから、自力で人権擁護法案やら外国人参政権やら沖縄ビジョンやらを調べて欲しいところでありますね。
>オバマ政権を喜んでいた日本人の愚かさは、民主党政権を望む日本人の愚かさは、メダマバカなのかも知れませんね
>どこかに救い。ありませんかね。
オバマ政権を喜んでいた日本人がおバカ政権を誕生させる、ですか……。
笑えないジョークですね……orz
ただ、それでもネット人口の増加に伴い、一次資料を調べようと思う人間が増えてきたことは、ある意味救いではないかな、と思います。
もちろん、ネットが無かった頃に比べて、そしてまだ絶対数が極めて少ないのは確かでありますが。
しかしそれを踏まえれば、こうしてブログなどで情報を提供していくことも無駄ではないのかな、と、そのように考えています。
>朝から晩まで自民党叩き。民主党持ち上げ報道。
本当に、実に酷い偏向報道でございます。
第三者機関(嗤)のBPOはただの身内。
ホント、放送法はどこ行ったのかと。
よく政党叩くのに『自浄能力が無い』と喚き散らしますが、その当人たちが自浄能力はおろか自浄しようという感覚を持っていないんだから話になりません。
>洗脳はかくも深く、問題はかくも難しい。
これを解くのも実に困難ですね。
一応ネット展開やらチラシやらは行っていくとして、他に何か上手い手は無いでしょうか?
やっぱりスポンサー圧力ですかね?
投稿: 東雲一葉 | 2009年8月15日 (土) 06時11分
こんばんは。
乱暴な書き方をしてしまいました。
ごめんなさい。m(__)m
>法が全ての上に立つシステムにおいても、その法を起草するのは人間
そうです。欲に負けがちで、利己的に流れがちの人間です。
だから、
コモン・ローの法思想を理論化し、近代の法思想として継承させることに成功し、「法の支配」という憲法原理を確立した。
のです。主権によらない、コモン・ローの法思想を理論化し、主権論では国は危ういとした。そう言いたかったのです。
コモン・ローとは、国体論です。
国民の主権よりも、伝統や文化を重んじる。
国体を重んじた政治をすることが国を危うくしない道だと説明した。のです。
国民主権は、国を危うくする主権論です。
国体を重んじた国体論の国に戻るべきだと、言いたかったのです。
国民が各々の欲望を満足させること、利己主義の走れば、衆愚政治になる可能性が高いということです。
国民が、道徳心を持ち、欲に対して自制心があり、伝統や文化を重んじるなら…
危うくなりませんが、それは、不可能というものです。
昔の日本は、開国してより道徳心が薄れる可能性が大きくなりました。
そのため、明治天皇は、自らも守ることを旨とした「教育勅語」を賜れた。
そういうことだったはずです。
ゆえに、戦後、GHQ占領下で日本の根幹が崩され、戦争の責任は日本の軍部にあるとした思想統制。
さらには、日本の精神教育の要であった教育勅語も廃止。
道徳心も公共心も薄れさせ、国史に対する教育も薄れさせていった。
そう思います。
>日教組は手先であって、親玉でもあります。
日教組は、組織です。親玉ではありえません。
中で牛耳っている人も親玉というより、思想的上部組織があると考えられます。
日本の伝統や文化を守らないことで日本の精神的強さを脆弱にしたかった組織が親玉です。
GHQ自身は、共産党・左翼思想を利用したつもりでしたが、想像以上に(真面目な日本人気質ゆえに)効果を発揮したようです。
結果。戦後利得者によって、教育の主要部分を左翼的思想(行過ぎた民主主義)が占めていくこととなったのです。
(WGIP)
>ハイエクの考え方。
権利が自然法に基づく(倫理的リバタリアンとも呼ばれる)
人と人、または個人と政府の関係においては、全ての行動が自発的で合意に基づくものであることは道徳的に必須であるとする。(引用転記)
そもそも勉強する肝ないのに、自発的でなく、配給のように受けられる教育。
道徳的な必須とはいえない教育。それはオカシイのではないか。
>隷従への道。
少数の計画者によって分け前が決定される体制と少なくとも一部分は個人や企業によって決められる体制の選択である。計画化を主張する意味においてナチズムやファシズム、社会主義は同一の立場であり、これらは経済に対する政治の優越を前提としている。ハイエクは計画化とは少数の権力者に対する屈服であり、市場に基づいた自由こそが文明の発展には不可欠であると論じる。(引用、転記)
計画化されることで少数の権力者への屈服が必要になる。
統制されることになる。
そして、そこにあるのは、道徳心でなく、市場に基いた自由。
義務教育が終わっているのも関わらず、勉強する意思も覚悟も無い者が勉強するという高校進学を決断することは、おもらい根性でないか。
誇りを失った奴隷状態とはいえないか。そう考えました。
>バロメーター自体が善悪という考え方
バロメーターは指標です。
善悪とは直接の関係はないです。比例も反比例もしません。
ただ、お金は、錯覚が起き易いバロメータであると言いたかったのです。
お金を得るために、欲望を刺激し良からぬ方向に向かう場合もありえます。
お金を持つ人の心次第で、お金の利用の仕方が変ります。
ただ、お金は、人の心を惑わせやすく、人が善悪を判断する材料ともなりえます。
いくらお金を積まれてもしてはいけないこともあるのでないか。そう言いたかったのです。
お金が最強で、お金で動くようになれば…豊かな社会とはいえない。
そういう意味です。
>育児にお金がかかることは否定しません。
ええ。私も否定しません。
けれど、お金を貰うために育児をするのではありません。
社会への貢献(社会の継続、文化、伝統を守る)のためだから、社会が支援をすることは必要ですが、お金で支援をすると、そのお金を負担する層になることともペアで考えねばなりません。
未来に希望が持て、誇りが持てる社会なら、子を産み育てようと思いませんか?
希望が持てず、誇りも持てずともお金をもらえれば少子化は解消すると考えますか?
貧乏人の子沢山とは、それらのことを考えるよりも、今の快楽の結果がもたらす現実をいいました。
発展途上国ほど、人口増加は深刻です。お金や支援がなくても、ですよね。
>やっぱりスポンサー圧力ですかね。
それも有る程度は効果があるかも知れませんね。
でも、パチンコ、ローン会社、人権弁護士相手ではどうでしょうね。
私は、やはり、日本国民が目覚めねばならないと考えています。
日本の歴史の捏造を。教育の荒廃を。政治や社会の不具合を。
やはり、直視せねばならないと思います。
誇りを取り戻し、目覚めるより他ありません。
戦後の占領下政策を白日の下にさらし、戦前の正しい教育、戦中の日本の立場と連合軍のしうち。
日本が植民地として侵略したといわれる地域への貢献。
戦後教育の間違いを正すこと。
そして、日本国憲法を占領憲法とし、講和条約とみなして無効宣言をする。
大日本帝国憲法の下に日本国憲法を精査し、作り直すことです。
(この話は長くなるので、今日はこれまで)
投稿: 元気 | 2009年8月17日 (月) 00時21分
抜けてました。
>どの辺りからを『古来』… おそらく古代ヨーロッパ…
日本の場合です。(笑)
戦国時代に日本を訪れたフロイスは、『日本史』を書いています。
そこでは、おおらかに、したたかに、生き生きと働く女性の姿が書かれています。
ヨーロッパから来たフロイスは、驚き感動してますよ。
専業主婦が増えたのは、明治以降だそうですよ。
分業分担で生産性を上げようとしたそうです。
日本書記でだって、神様だって、働いているのですから…
みな、日本人は男女関係なく働いていたんですよ。
農民もいたし、商人もいた。性を生業とする者もいた。
それを踏まえて、分担作業は昔(古来)からのものではないと書きました。
『日本女性史』 とかでも載っていますよ。
>金を貰わずに働けることほど…
物々交換で、不必要なものを貯える必要がない社会は幸せかも知れません。
盗られることがありませんから。
働いて、それがお金という対価でなく、尊敬や感謝を得られる社会なら嬉しい社会ですよね。
お金というモノに縛られない社会。それも良かったはずです。
昔が良かったとは思いませんが、信用貨幣や金で交換する社会は、盗み(犯罪)が起こりやすくなります。
そういう意味で、書きました。
抽象的な表現でしたので、誤解を招きましたね。
親の介護や家事(お金を貰わない労働)が正当に評価されると良いと思います。
感謝と尊敬。です。
投稿: 元気 | 2009年8月17日 (月) 00時49分
元気様、コメントありがとうございます。
長レスですが、ご容赦ください。
>国民が各々の欲望を満足させること、利己主義の走れば、衆愚政治になる可能性が高いということです
まさに仰るとおりだと思います。
国民が、道徳心を持ち、欲に対して自制心があり、伝統や文化を重んじることが不可能かどうかは分かりませんが、GHQの思想統制や教育勅語の廃止、また日教組教育などが道徳心、愛国心を崩壊させ、愚衆を増加させたことは間違いありません。
>日教組は、組織です。親玉ではありえません。
組織も親玉になりえるかと存じます。
むしろ昨今の国際社会において個人が親玉になることは、シンボルとしての存在を除き、極めて困難であろうと思います。
なお、思想的上部組織と申しますか、拠り所はございます。
主体思想などがその典型でしょうか。
事実、日教組内部には『日本教職員チュチェ思想研究会連絡協議会』なるものが存在します。
しかしながらコレが北朝鮮などから何らかの指示を受けているといった情報は現在までのところ知られておらず、自主的に反日活動を行っているのが現実です。
仮に北朝鮮が崩壊したとしても、日教組は反日活動を続けるでしょう。
もっとも、昔と違い現行の日教組はほとんどがノンポリで占められており、先述の『日本教職員チュチェ思想研究会連絡協議会』のような『一部精鋭』がおおよそ反日活動を牛耳っております。
もしかしたらそれが『思想的上部組織』のように映るのかもしれません。
なお蛇足ではありますが、日教組は旧社会党系でありまして、共産党系は全教(全日本教職員組合)であります。
元は同じでありましたが、分裂の経緯、また旧社会党系と共産党系の差異から日教組と全教は仲悪いですよ。
>そもそも勉強する肝ないのに、自発的でなく、配給のように受けられる教育。
>道徳的な必須とはいえない教育。それはオカシイのではないか。
勉強する気が無いのに就学しようとすることの無意味、そしてそれに金を注ぎ込もうとする無駄は仰るとおりでありまして、これは先のコメントに述べたとおりです。
ただ、これにリバタリアニズムを引用するのは少々無理があるのではないか、と、そのようの思います。
『人と人、または個人と政府の関係においては、全ての行動が自発的で合意に基づくものであることは道徳的に必須であるとする』のくだりですが、これは『人と人、または個人と政府の関係においては、全ての行動が自発的で合意に基づくものであることが道徳的に見て(あるいは原則的に、社会通念上、慣習的に)必須である』という意味ではないでしょうか。
要は『個人と政府の関係は原則全てが、個人の自発性、合意の下に成り立たなければならない』ということであり、更に噛み砕けば『個人の話に政府が何から何まで決め付けるんじゃないよ』という話であって、積極的自由の否定、リバタリアニズムを鑑みるに、おそらく『道徳性のために必須』という意味では無いのではないかと。
そして少なくとも現行、高等学校以上の教育においては原則自由意志が認められております。
特に個人の合意無く強制的に進学させているわけではありません。
むしろ問題は勉強する気も無く、ただ皆行っているから、あるいはまだ働きたくないからと進学する個人の思想、そしてそれを実現させてしまっている現行の教育制度にあるのではないでしょうか。
また『道徳的な必須とはいえない教育』について、私の誤読かもしれませんが、『教育には道徳性が必須』と解釈いたしますと、これは私としましては少々抵抗のある物言いでございます。
と、もうしますのも、知識それ自体は道徳云々と別次元のところにございまして、1+1=2は道徳的に関係ないから不要、とはなりません。
生活を送る上で必要な以上、やらねばならないものであります。
そもそも知識に関して道徳が関係してくるのはそれを行使する段階においてであります。
『知識=道具』と考えていただければ分かりやすいでしょうか。
例えば包丁で美味い料理を作れば褒められますが、人を刺せば犯罪です。
私なんぞも化学屋の端くれでして、『知識』として爆薬や毒ガスの製法は知り得ております。
しかしそれを行使しないのは、その『知識』とは別に『研究倫理』を有しているからです。
そしてその『研究倫理』は化学式眺めてたって出てきやしません。
『知識』とは別に学ぶ必要がございます。
道徳に関わる教育、道徳に関する教育はもちろんございますが、本来『知識』と『道徳』は別次元のものであることをご理解いただければと存じます。
>隷従への道
>そして、そこにあるのは、道徳心でなく、市場に基いた自由
引用部および周辺資料のみから判別しておりますが、ここでいう計画化とはつまり社会主義や共産主義で見られる政府の積極的介入を許容する計画経済、対してハイエクらが提唱するのはこれを許容しない自由市場であり、この論によればむしろ計画化、統制によって市場に基づいた自由は存在しなくなりますため、先のハイエクの記事を含めて少々引用が違うのではないかと存じます。
むしろハイエクは古典自由主義者でありますため、自由市場論者であるのではないか、と。
少なくとも『市場に基づいた自由こそが文明の発展には不可欠』と論じているわけですから。
『義務教育が終わっているのも関わらず、勉強する意思も覚悟も無い者が(特に税金から無駄金貰って)高校進学を決断することは、おもらい根性でないか』と仰るのはまさにその通りでありますが、古典自由主義ないしリバタリアリズムでこの結論を導くのは困難かと存じます。
むしろ『おもらい根性』『勉強する気もない奴が甘ったれるな』の一言に尽きるのではないかと、私なんぞはそう思います。
ならばどちらかといえば、紐解くのは青年心理学、他者依存、あるいは行き過ぎた社会福祉についてなどがよろしいのではないでしょうか。
>お金は、錯覚が起き易いバロメータであると言いたかったのです。
>お金を得るために、欲望を刺激し良からぬ方向に向かう場合もありえます。
もちろんあるかと存じます。
むしろ金に限らず、地位、名誉など数々のバロメーターが人間を左右することがありえます。
『いくらお金を積まれてもしてはいけないこともあるのでないか』と仰るのも当然であります。
ただ、先のコメントにも書いたとおり、『金』とは物の価値を測る物差しの一つに過ぎず、言ってしまえば『道具』です。
もちろん一言で『道具』と言うには、あまりにも影響力の大きいものではありますが、しかし結局これに善悪を付加するのはそれを行使する人間であり、それを悪とすることを防ぐための道徳、倫理観ではないでしょうか。
先述ハイエクの記事から引用すれば、『人間の行為は、一つは先天的で本能の欲求によるものであり、もう一つは人間社会が歴史的に経験を通して試行錯誤と取捨選択を積み重ねることにより発展してきた法(ルール)、伝統、規範に従ってのものである』ということでありまして、私はそれぞれ『生理的欲望』『社会的欲望』と(厳密には単純に二つに分類は出来ないとは思いますが)定義しております。
例えば三大欲求を満たすために金が欲しいという『生理的欲望』と、悪どいやり方で金を稼いだ場合に社会的制裁を受けるがそれは嫌だという『社会的欲望』があった場合、それらが秤にかけられ、『生理的欲望』が重ければ強盗でも何でもするでしょうし、『社会的欲望』が重ければ地道でも全うに仕事しようと思うんじゃないかと存じます。
そしてその『社会的欲望』を誘発、あるいはそのウェイトを重くするものこそ、道徳、倫理、あるいは法のようなコモン・ローじゃないでしょうか。
過去のエントリで書いたかもしれませんが、昨今においては、特に日教組主導で『個人主義教育』が進められており、社会的な道徳、倫理といったものが軽視されている風潮がございます。
これは『社会的欲望』のウェイトを軽くする行為であり、元気様の仰る『国民が各々の欲望を満足させること、利己主義の走れば、衆愚政治になる』ことを推進する行為であります。
『金』という具体的な対象があると論じやすいのかもしれませんが、そもそも問題の本質は、この『社会的欲望』の軽量化、それを誘発している道徳心、倫理観の低下ではないかと存じます。
>お金を貰うために育児をするのではありません。
もちろんです。
というか、育児費を考えれば、『お金を貰うために育児をする』のは矛盾してます。
ただ、さすがに先立つものは必要ですから、金を稼ぐ必要はあります。
『育児をするためにお金を稼ぐ』でしょうか。
さすがに希望や誇りだけで子は成せません。
しかしながら民主党の子ども手当ては一部に(育児費用に対して)小額の金をばら撒き、一方で、例えば高校以上の子どもを抱えている家庭に増税を強いる愚策であり、私はこれを肯定するものではありません。
先のコメントにも書きましたが、本当に少子化対策したけりゃ待機児童の解消やパート先の確保など、稼ぎやすい環境を整えるべきと、そのように思うわけです。
条件がきちんと整えば、月額一人26000の子ども手当てより遥かに稼げますよ。
もちろんそのための財源は必要になるのでしょうが、そのあたりは消費税などで広く負担をお願いする他ないのだろうと考えています。
>発展途上国ほど、人口増加は深刻です
これは、日本とは少々勝手が違うのではないかと存じます。
とかく発展途上国では子どもも立派な働き手でありまして、また老後の保障にもなりえます。
単純に『貧乏人の子沢山』とは行かないんではないでしょうか。
>やはり、日本国民が目覚めねばならないと考えています
もちろんそれが出来れば一番早いんですが、だからこそ、まずあの『洗脳装置』をどうにかせんといかんと思うわけです。
現状を知らせるにしても、まさか首根っこ掴んでこっち向かせるわけにもいかず、如何にしてこちらに目を向かせるかを考えなければなりませんが、大衆なんてものは分かりやすい方へと転がるもので、そういった点ではテレビなんてのは実に優れた『洗脳装置』でございます。
昨今ではテレビ離れが進行し、ようやっと現実を知る方々が増えてまいりましたが、しかし未だ少数派。
根本的にアレらを何とかしなくちゃなりません。
元気様の仰ることはもっともかと思いますが、それも彼らの洗脳を解き、こちらへ目を向かせた先の話かと存じます。
>分担作業は昔(古来)からのものではないと書きました
すみません。
どうやら語弊があったようです。
確かに専業主婦は少なかったでしょうし、農家などはおそらく一家総出で働いていたと思いますが、例えば兵役や、あるいは仕事量、男性の女性に対する地位などを考えた場合に『夫が外に出て、妻が家にいる』と、概要的に示したものでございます。
まあ『家』というより『ムラ』であった縄文・弥生時代に適応できるかは分かりませんが。
ただ、もちろん職業による差はあるでしょうが、男女の勤労比率などを考えると『夫が外で働き稼ぎ、妻が子を育て、家を守るという分担作業』であったとすることにそれほど誤りはないのではないかと思います。
詳細な比率をご存知ならお教えいただければ幸いです。
また『性を生業とする者』、あるいはそこまで行かずとも、例えば女中などは身売りされてくるケースなどが多くございまして、このあたりの扱いもどうなるのかなぁ、と、少々疑問なとこであります。
まぁ、男子も身売りされることはございましたが。
フロイスおよび『日本女性史』については確認させていただきます。
>物々交換で、不必要なものを貯える必要がない社会は幸せかも知れません。
>盗られることがありませんから。
これは少々賛同いたしかねます。
その理論からいけば万引きは起こらないはずですし、そもそも人間が争いをし始めたのは食料、あるいは狩猟場、田畑となる土地を求めてのことであります。
確かに、金はかさばりにくく、宝石などに比べて盗りやすいためターゲットになりやすくはありますが、物々交換となればそれはそれで盗みなり何なりが起こるんじゃないでしょうか。
そもそも金は何かと交換できて始めて意味を成すわけですから、金=物とも解釈できます。
例えば超インフレが起こったジンバブエなら、金盗りより物盗りの方が遥かに多いと思いますよ。
>働いて、それがお金という対価でなく、尊敬や感謝を得られる社会なら嬉しい社会ですよね
申し訳ありませんが、これも私には理解しかねるところであります。
もちろん尊敬や感謝されて嬉しくないわけがありませんが、やはりお金を貰うために働いているんですから、お金が貰えれば嬉しいですし、『笑顔が貰えたからいいじゃない』と言えるほど人間できているわけでもありません。
そもそもお金を貰うための勤労であれば『評価=お金』、あるいは『評価⊃お金』です。
今までのコメントで『金はバロメーターの一つである。金で規格化できないものを無理やり規格化しようとすることが問題だ』と申し上げておりますが、金で規格化できる事象であれば金で評価するのが妥当だと存じます。
むしろ金がメインバロメーターである事象に無理やり尊敬や感謝というバロメーターを当てるというのは問題じゃないでしょうか。
例えばどこぞのラブぽっぽはいつぞやの党首討論で『友愛で皆ボランティアやればええやん』なんて言っておりましたが、金を貰うための勤労を勝手にボランティアにされたら暴動が起こるだろうなんて心中にてツッコんでおりました。
繰り返しになりますが、バロメーターは一つではなく、様々な事象の評価には適当なバロメーター、あるいはバロメーター群が存在します。
そしてその事象の評価にそぐわないバロメーターは正しい価値を示さないだけでなく、物事を混乱させます。
私見ではありますが、元気様は『金』のバロメーターとしての価値が過大評価されていることを危惧されているのではないでしょうか?
投稿: 東雲一葉 | 2009年8月17日 (月) 18時32分
こんばんは。
不用意にハイエクのWikを貼り付けたこと、お詫びします。
確かに… これでは分かりませんね。
誰でもが分かるようにと貼り付けましたが、不明瞭極まりない貼り付けでした。
とても不適切だったと反省しています。
次の二つの記事は、とても示唆に富んでいますので、ぜひ、ご一読願います。
◎この国のゆくえ なぜ私は変節したか?
人間を幸せにする資本主義の模索を。
http://news.goo.ne.jp/article/nbonline/business/nbonline-183649-01.html
これは、欧米的な資本主義経済を追求し構造改革を推進したことが日本の風土に根ざした経済機構を損なう結果になったと気付いた(変節)というインタビュー記事です。
小泉改革は乱暴過ぎました。
けれど、既に走り出したのですから後戻りは出来ません。
ならば、到達点を良いトコロに見い出す賢明さが必要だと思います。(抽象的表現でごめんなさい)
◎「小泉構造改革」は誤解の集積だった
自由主義研究家の江頭進・小樽商科大教授に聞く
http://business.nikkeibp.co.jp/article/topics/20090312/188904/
「ハイエクの批判や肯定がハイエクの誤解に基く」
(貼り付けたWikでは何が何やら分からなかったのは、適切ではなかったからです)
・ハイエクは、市場が常に人々にとって好ましい結果をもたらすなどということは言いません。ハイエクは、自由の恩恵は目に見えないと言います。目に見えないけれど、それをひとたび失ってしまうと、その損失は計り知れないと主張します。
・目に見える損失であれば理性の力で対応できる。ですが目に見えないものを取り戻すことは至難の業です。こういった意味で、ハイエクは自由市場社会で生きる人々に、何らかの覚悟を要求しているようにも思われます。
・経済学は、机上の学問とか形而上学と言われることが多いですけども、実は我々の社会の認識に、かなり強く入り込んでいるものです。
・それまでは古くさくて非合理だと考えられていた日本型経営にも、経済合理性があることを歴史的時間の概念と新古典派の枠組みをうまく組み合わせて、説明(出来る)。
・国家と市場の関係が、民主主義社会の中では単純ではあり得ない
------------------
>古典自由主義ないしリバタリアリズムでこの結論を導くのは困難かと存じます。
そうですね。困難です。
>むしろ『おもらい根性』『勉強する気もない奴が甘ったれるな』の一言に尽きるのではないかと、私なんぞはそう思います。
総括するとそういうことです。
「配給制度はダメなものだ」(人を堕落させる)
は、ハイエク博士によって経済的根拠のあることだった。
ということです。
>ならばどちらかといえば、紐解くのは青年心理学、他者依存、あるいは行き過ぎた社会福祉についてなどがよろしいのではないでしょうか。
行き過ぎた社会福祉。そういうことであるとも思います。
>むしろ金がメインバロメーターである事象に無理やり尊敬や感謝というバロメーターを当てるというのは問題じゃないでしょうか。
無理やり尊敬や感謝というバロメーターを当てることは乱暴です。
けれど、お金で解決出来るようになったのは(人類の歴史上では)、最近のことです。
日本という国は、お金というモノが全てではない国です。
そういう教育が戦後とても阻害されて(経済最優先で突っ走って)来たことの弊害が現われている気がします。
>私見ではありますが、元気様は『金』のバロメーターとしての価値が過大評価されていることを危惧されているのではないでしょうか?
モノの価値観がお金に換算されることは(バロメーターとして)便利なのですが、お金が全ての基準となる社会は歪になるのでないか。
勤労や勤勉、私よりも公を重んじる考え。そういう(お金に換算出来ない)美徳が伝承されていないのでないか。
そう言いたかったのです。
日本古来の考え方。権力(財産)が権威と一致しない考え方。
その辺りの重要なことが損なわれている気がしています。
順序だてて説明が必要なことなのに、とても乱暴な書き方をしています。
日本における権威の最高峰は、天皇です。
それを象徴として国民主権としたところが… 戦後の間違いであり、それが今の日本の歪みになっていると考えています。
投稿: 元気 | 2009年9月 9日 (水) 23時51分
おはようございます。
経済発展を優先し、身を粉にして働いて来た結果、今の日本があるが、経済大国になるにつれ、大量の情報処理能力が必要になった。
それで、経済の場合は、経済のプロに任せることで対応し、
政治のことは、政治のプロに任せることで対応したのではないか。
それが、経済も政治もマスコミが力を得ることなり、
情報の信憑性や将来に及ぼす影響までマスコミに丸投げすることになったのでないか。
(マスコミが日本の将来を決めるような状況を生み出した)
マスコミのミスリードがあったとしても、国民は、結果や将来には責任を負わねばならない。
よって、マスコミは民主主義をおおいに利用することになる。
マスコミを制したものがリードする世の中となる。
フツウに働けばフツウの暮らしが出来るという保障さえ揺らぎつつある日本で、
日本の若者が将来に対する夢を描きにくくしているのは、
日本型の経済をおざなりにしているからではないか。
「金」というバロメーターを指標にする限り、マスコミという利益追求機関が牛耳る世の中となることは避けられない。
金、政治、経済が結びついたマスコミを信用することは、とても危うい。
国の行く末を考えるときには、「金」以外のバロメーターが必要なのではないか。
それは、「私」を超えた「公」を大事にする心であり、「金」を過大に評価しない心にあるのではないか。
鳩山氏の友愛というような方便(失礼!)でなく、
教育勅語で明文化した道徳心の復活こそが日本の軌道修正に役立つのではないか。
お金に換算されないモノに価値を見い出さないと日本の将来は、ますます危ういと思う
主権を持つもの(国民)が「私」の利益を追求すると国が危うくなる。(主権論)
国を危うくしないためには、「私」を超えて、国の文化や伝統、風習を重んじる「公」が大切ではないか。(国体論)
よって、日本国憲法無効宣言することしか日本を正す道はないと思う。
というのが主旨です。
投稿: 元気 | 2009年9月10日 (木) 09時27分
元気様、コメントありがとうございます。
>「配給制度はダメなものだ」(人を堕落させる)は、ハイエク博士によって経済的根拠のあることだった。
これに関しては『100%個人で』とはいかないかな、と思います。
ハイエク氏は唾棄したようですが、極めて厳しい状況下において政府が介入することはやむなし、と、私はそのように考えております。
ハイエク氏によればそういったものが長期的に大きな問題をもたらすそうですが、短期的に死んでしまえば長期云々以前の問題です。
しかしながら政府による『過保護』はいただけません。
これこそ『人を堕落させる』ものであり、だからこそ『行き過ぎた社会保障』と表したわけでございます。
>日本という国は、お金というモノが全てではない国です
もちろんですし、これはおそらく日本だけの話ではないと思います。
以前のコメントで『バロメーターは一つではなく、様々な事象の評価には適当なバロメーター、あるいはバロメーター群が存在します』と書きましたが、結局どんなバロメーターであれ、適しない対象に無理やり当てはめるのは乱暴である、ということでありまして、然るに何でもかんでも『金』というバロメーターで図る、すなわち『金』のバロメーターとしての価値が過大評価されるのは問題ではないか、そう元気様は思われているのではないかとコメントしたわけでございます。
無論私も『金』というバロメーターを過大評価する危険性を否定するわけではありません。
適当なバロメーターを適当な対象に、というのは当然です。
ただ『お金という対価でなく、尊敬や感謝を得られる社会』といわれますような言は、全く別次元の話ではないかと、失礼ながらそのように存じます。
>情報の信憑性や将来に及ぼす影響までマスコミに丸投げすることになった
>マスコミのミスリードがあったとしても、国民は、結果や将来には責任を負わねばならない
まことに仰るとおりかと存じます。
>国の行く末を考えるときには、「金」以外のバロメーターが必要なのではないか
これももちろんですが、少なくとも私の見る限り、『金』のバロメーターのみが(過大評価の傾向はありますが)取り上げられているようには感じられません。
ただ国民が、『金』というよりも己の実生活のみを見ており、国としての大局を考えていないということは実感しております。
元気様の仰る主権論と国体論はその辺りの話ではないかと存じます。
ただ、公私論については以前より思うところがありまして、そも『公』というものは存在しないと考えております。
これについては長くなりますので、後日別エントリで上げさせていただきます。
投稿: 東雲一葉 | 2009年9月10日 (木) 12時28分