何で氷酢酸飲もうとするかな……
どうにも最近、政治的『バカジャネーノ?』に溢れております当ブログ。
まぁネタの供給源がアレですから、ネタに事欠かないってぇこともあるんですが。
しかしさすがにちょいとばかり食傷気味。
そんなわけで本稿は政治とはまた違う『バカジャネーノ?』です。
<以下引用>
韓国産「氷酢酸」飲まないで…急性胃炎発症も
11月18日19時53分配信 読売新聞
純度99%以上の韓国産の濃酢酸「氷酢酸」を誤って飲み、急性胃炎になった事故が先月、兵庫県内で起きていたとして、消費者庁は18日、重大事故情報として公表した。
韓国産の氷酢酸は日本語表示がなく、消費者庁は、ネット販売などを通じて国内に多数出回っているとみられることから、販売業者に対しても適切な表示を求める方針。
消費者庁や兵庫県によると、今年10月、同県小野市の男性ら会社の同僚5人が氷酢酸を少量ずつ飲んだところ、全員がのどや腹の痛みを感じ、急性胃炎や化学性食道炎と診断された。うち2人は入院した。
氷酢酸は日本では写真現像の定着液などとして使われているが、韓国では、のり巻きや刺し身のたれを作る材料などの食用になっている。5人は「外国の珍しい飲み物が手に入った」という理由で飲み始めており、氷酢酸だったとは知らなかったという。
<Yahoo Newsより>
うああぁぁぁ、痛い痛い痛い……
つーかアレを飲みますか、アレを。
いや、この5人に『バカジャネーノ?』というのはいささか不謹慎かもしれませんが、しかしちょっとでも知ってりゃ『バカジャネーノ?』とも言いたくなります。
そもそもこの氷酢酸、別に特殊な薬品とかそういうものではなくて、早い話がめっちゃ濃いお酢でございます。
お酢の濃度がおよそ4%ですから、ほぼ100%の氷酢酸は、そりゃあもうとてつもない。
お酢を直で飲んでみた人は分かると思いますが、あの25倍の濃度はもう『キツイ』っつーより『痛い』。
大体にして酸ですから、皮膚なり粘膜なりが炎症起こすのは当然でございます。
強酸、弱酸の違いはありますが、塩酸や硫酸のお仲間ですから。
(ちなみに塩酸も薄めりゃ飲めます)
まぁ確かに一般の日本人にはなじみのない、しかも日本語の説明が無いものだったということで、ついうっかりってぇことかもしれませんが、しかしうっかりにしても、ねぇ。
繰り返しますが、氷酢酸ってのはつまりめっちゃめちゃ濃いお酢。
つまりあの独特の臭いがめっちゃキツくなって漂っているわけです。
アレを飲むって結構勇気いりますよ。
これはあくまで東雲の想像ですが、多分この5人はゲーム的ノリでこれを嚥下したんじゃないでしょうか。
ちょいと化学的知識があればありえない所業(せいぜい舐めて舌ひりひりするくらい)なんですが、はてさて。
ちなみに本件、大抵の新聞は『韓国産』と書いておりまして、もしかしたらそれによってどうの言う人間が出てくるかもしれませんが、こればっかりは韓国云々関係ありません。
日本産の氷酢酸だって同じです。
中国毒餃子とかもそうでしたが、ちょっとでも味がおかしい、臭いがおかしいと思ったら、口にするのは避けなけりゃいけませんね。
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント
>ちょいと化学的知識があればありえない所業
それが普通の人は持たない訳ですよ。
高校で理系コースを選択して化学を学んでたとか大学で学んだ人ならまだしも、それ以外の文系コースの人間なんか化学的知識は皆無ではないかと。
ちなみに私は高校と大学は理系コースだったので、ヘンには感じますが。
投稿: ひろくん | 2009年12月 2日 (水) 23時10分
ひろくん様、コメントありがとうございます。
>それが普通の人は持たない訳ですよ
まぁ確かに、化学的知識なぞ、直接的には普通の人は使わないわけで、それを頭に入れておけってのは厳しいですねぇ。
ただ今回の件に限らず、『知らない』ことが大惨事を招く、なんてこともありまして、最初から知っていろとは言いませんが、おかしいと思ったら調べる癖は付けておいて欲しいなぁと、そんなふうには思います。
今回の件でも氷酢酸は明らかに異臭を放っておりまして、化学的知識がなくても『何か変じゃね?』と思えるだろう、と。
おかしいと思ったら口に入れるのはためらうだろう、と。
そのあたりの『自己防衛』と言いますか、それが少々足りなかったのでは、と、そのように思います。
投稿: 東雲一葉 | 2009年12月 3日 (木) 11時42分