これこそ強行採決ではないかい?
いよいよ子ども手当てバラマキ法案が衆院厚労委員会で可決いたしました。
公明もコウモリの如く政権に擦り寄っておりますため、成立も間近でしょう。
そもそもこの子ども手当て、最初は少子化対策と言っていたものがいつの間にやら(民主の経済無策のせいで)景気対策ということになり、しかし財政司るはずの菅ガンス財務大臣は景気対策と考えていないなんて発言。
一体何のためのものなのかっつー話でありまして、目的がはっきりしていないものだから目標も当然うやむや。
先日、自民党の田村氏が衆院厚労委員会で質疑しておりましたが、具体的な数値目標も存在せず、『何かいい結果出るんじゃね?』なんていうお花畑脳内妄想で5兆円も予算ぶっこむってんですから、田村氏じゃなくても呆れるってもんです。
財源にしたって未だうやむや。
最初『無駄削減と埋蔵金で事足りる!』なんて言っておりましたが、諸氏が当初より予見しておりましたとおり、無駄なんぞほとんど出ず、埋蔵金などは徳川のそれと同様、掘れども掘れども見つからない状態。
結局、自民政権以上の赤字国債を乱発し、それでも足りねぇってんで扶養・配偶者控除廃止による増税決定。
当ブログでも取り上げました扶養特別控除に関しましても削減の方向と弱り目に祟り目。
しかもそれが確定してないもんだから、下手すると『やっぱ廃止』なんて事にもなりかねない。
如何せん、政権取ってから撤回撤回のオンパレード内閣ですから、どう転んだって不思議じゃありません。
大体、少子化対策に関してだって『それより待機児童の解消を!』とさんざ言われておりまして、景気対策も増税で民間の支出が鈍り、また手当て貰っても大半が貯蓄に回るだろうと言われております。
どこぞの馬鹿がブログ(馬鹿の名誉のため名は伏せますが)で『手当てで消費が上がれば給料増えて景気良くなる。貯蓄に回れば銀行が投資しやすくなって景気がよくなる。経済学んだ人間ならこれくらい分かって当たり前』なんて馬鹿言っておりましたが、そも現在の不景気は市場に金が回らない(=皆が金を貯蓄に回して使わない)ことに起因するってことも知らないんでしょうか。
金が回らないから企業も支出を抑え、おかげで給料減るから万一に備えて貯蓄する、そんな悪循環。
当然、活動を抑制する企業に銀行がじゃんじゃか投資するはずもありません。
だからこそカンフル剤(定額給付金)ぶっこんでそのスパイラルを打ち崩し、金を循環させるようにしたわけです。
然るに長期的に子ども手当て支給、その為に増税ってことになれば、景気の点から見ても逆効果。
何せ収入増える人より支出が増える人のほうが圧倒的に多いんですから。
たまに『子供がいればいいじゃん』なんて言う馬鹿がいますが、税金から予算つけている以上、最初はいいにせよ、貰う側があげる側を越えればこのシステムは破綻するんです。
これって、まんまネズミ講の形じゃありません?
まぁ国対委員長がマルチ山岡ですから、ネズミ講はお手の物なのかもしれませんが。
挙句今度は『日本に出稼ぎに来てる外国人が母国に置いてる子供にもばら撒く』ときた。
当初の目的とどれだけ解離しているのかって話です。
少子化対策はこれ『日本の子供』を増やそうって話だったはずで、外国人児童にぶっこんでどーするのかと。
景気対策にしたって『母国に置いてる子供』が対象になるわけで、日本国内での消費に繋がるのかっつー話です。
手続き上の話でも、実際確認できるか分からない。
穴だらけで、悪用しようとする奴は間違いなく現れる。
大体『4月支給に間に合わせる』って理由だけで、ろくに物を考えず児童手当のシステムを適用し、精査なんて言葉ありゃしない。
目的から目標、システムに至るまで、よくもここまでと思えるほど杜撰に杜撰を重ねた子供手当て法案。
素人のオッサンですらこの程度のツッコミはさらっと出てくるわけでして、そういった議論を聞かずに打ち切り、採決にこじつけるなんてのは、これこそ強行採決と言うに相応しい所業ではないかと東雲なんぞは思うわけです。
いやはや、マスコミが『強行採決けしからん!』と騒ぎ立てないのが不思議でなりませんねー(棒)
いやもうホント、
バカジャネーノ?
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